やまとごころ.jp

vol.1:インバウンド担当者が押さえておきたい3つの視点

2018.04.05

みなさま、こんにちは。やまとごころ編集部です。

新年度が始まり、部署異動や転職などで、この4月から新たにインバウンド担当となった方もいらっしゃるのではないでしょうか。このコラムでは、主にそのような新任インバウンド担当者の方たちに対して、インバウンド担当者であれば最低限知っておきたいポイントを厳選して解説していきます。新任担当者はもちろんのこと、新任ではない方も復習や振り返りを兼ねて、ぜひ読んでみてください。

 

インバウンドマーケティングの4つのステップ

宿泊、小売、飲食、交通、行政などにおいて訪日外国人の集客に取り組むインバウンド担当者の業務は多岐にわたります。おかれている状況は様々だと思いますが、インバウンド担当者に共通する一番大切なミッションは「訪日客を地域、自社施設に誘致すること」でしょう。そのために必要なインバウンドマーケティングのステップは、大きく4つあります。 

1.インバウンドマーケット全体を掴む
2.自社と自社を取り巻く環境の現状把握
3.売り込む商品、ターゲットを決め、実行するための戦術を決める
4.3で決めた戦術を実行し効果検証、改善を繰り返しながら継続して施策を行う

4つのステップの中で、訪日客の誘致に直結する「3.商品、ターゲット+戦術を決める」「4.効果検証、改善を繰り返して、継続的に施策を行う」が最も重要な要素ですが、一方で「1.マーケットを掴む」「2.自社と取り巻く環境を把握」が出来ていなければ、訪日客の誘致はできません。

このスタートアップ講座では、インバウンドマーケット全体を掴み、自社を取り巻く環境を把握するために必要なことを具体的に解説していきます。

 

インバウンドの情報収集をするにあたり押さえておきたい3つの視点

インバウンドマーケットを掴むためにまず行うことは、情報収集です。その際に、以下の3つの視点をもって取り組むことで、より効率的になります。その3つの視点とは、「訪日客の動向」「政府の指針・動き」「国内各地域・企業における取組み」です。それぞれについて詳しく解説していきます。

1.訪日客の動向

訪日客の動向を捉えることは、インバウンドマーケットのトレンド、今後どう変化していくかの見通しを知ることです。訪日客の動向を理解することで、自社の施策や戦術を正しく決めることができ、より効率的に成果を出すことができます。

2.政府の指針・動き

政府の指針によって、訪日客の動向が変わります。例えば、ビザの緩和は訪日旅行者数に大きな影響を与えます。また観光庁と日本政府観光局が定める訪日プロモーション方針も、自社の施策を決定づけるにあたって押さえておきたいポイントです。指針を把握してから自社の施策をたてると、効果を出しやすくなります。

3.国内各地域・企業における取組み

すでに一定の成果を出している先進的な地域や企業の事例を参考にしたり、成功事例と自社の戦略を比較したり、自社のインバウンド戦略や戦術を客観的に見ることも大切です。

 

情報収集をする際は、常に、今自分がどの観点で行っているかを意識してみましょう。
次回のコラムでは、実際にどのように情報収集すればよいかについて、紹介していきます。

 

インバウンド担当者のデスクに1冊あると便利な「インバウンドビジネス入門講座」
翔泳社より絶賛発売中!! こちらもどうぞご覧ください

Amazonで注文する