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★サイクルツーリズム推進で訪日客誘致 国際水準のサイクリング環境創出へ

2018.05.28

政府は、外国人観光客によるサイクリングへのニーズの高まりを受け、国際水準の自転車道整備を推進する。現在、自治体などが管理している各地の自転車道の中から、2020年度末までに40路線を選び、「ナショナルサイクルルート(仮称)」として認定。夏までに策定する「自転車活用推進計画」に盛り込む。

すでに、訪日客誘致を目的としたサイクリングルートの整備を進めている自治体も少なくない。兵庫県南あわじ市は、サイクリングをテーマにした英語の観光ガイドブックを作成。全編英語で構成されており、自転車ルートを記したマップとともに、淡路島の概要や観光施設、飲食店などを紹介している。

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長70kmの「しまなみ海道サイクリングロード」は、レンタサイクルターミナルや宿泊施設、標識などを整備したことで、毎年外国人の利用者が急増している。瀬戸内海の島々を堪能できるロケーションや初心者でも挑戦しやすいルート、そして何よりも県や市が手を取り合い、自治体の境を越えて協力したことが奏功した例だ。

北海道でも、サイクルツーリズム推進に向けた動きが加速している。道内5つのモデルルートにおいて、サイクリストの休憩施設やメンテナンス設備の確保といった受け入れ環境の拡充に取り組み、サイクリスト向けウェブサイト「サイクルート北海道」を日本語と英語で運営するなど、世界水準のサイクリング環境の創出を目指している。

(やまとごころ編集部)