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【訪日外国人数】2019年1月訪日客数7.5%増で268万9000人。豪州は単月で過去最多、伸び率トップは4カ月連続でベトナム

2019.02.22

日本政府観光局(JNTO)が発表した2019年1月の訪日外国人数は、前年同月比 7.5%増の268万9000人となった。2018年1月を約18万人上回り、1月として過去最高を記録した。

訪日外国人数_グラフ (1)

韓国は前年同月比減も訪日客数最多

市場別に見ると、全体の77.2%のシェアを占める東アジア4市場は、前年同月比で明暗を分けた。

中国と台湾は、今年の春節が2月初めとあって1月末からの訪日需要の高まりで、2桁台の伸びを見せた。昨年下半期は自然災害の影響もあり、マイナス成長の時期が多かっただけに、今後に期待の持てる数字と言えるだろう。

一方、韓国と香港では前年同月比マイナスとなった。もっとも、韓国では2018年1月の訪日客数が80万3816人と単月でみて過去最高を記録したことが、対前年同月比マイナスの要因である。2019年1月の訪日客数77万9400人は、単月では2018年1月に続く過去2番目の数となった。香港は2018年全体でも自然災害の影響による訪日旅行控えでマイナス成長だったが、さらに昨秋には、香港と中国大陸を結ぶ高速鉄道と港珠澳大橋が開通し、中国へ安価に旅行ができるようになった影響が出たようだ。

市場別総数では韓国が最多となり、以下、中国、台湾、香港、アメリカと続く。

訪日外国人数_表 (1)

ベトナムは4カ月連続伸び率1位

1月の伸び率トップ5ではベトナムが4カ月連続1位と好調な伸びを示し、中国、オーストラリア、フィリピン、アメリカが続いた。

なお、伸び率3位のオーストラリアは8万1100人が訪日し、単月として過去最高を記録した。これは、12月からの学校休暇もあってスキー旅行重要が増えたのと、訪日プロモーションやシドニー関空線の増便などが影響した。

また、14市場(中国、台湾、タイ、シンガポ ール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、 ロシア、スペイン)で1月として過去最高を記録している。

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