ユネスコと国際世界観光機関による国際会議が京都で開催、「観光・文化京都宣言」を採択
2019.12.20
国連世界観光機関(UNWTO)と国連教育科学文化機関(UNESCO)が主催する第4回「国連世界観光機関/ユネスコ観光と文化をテーマとした国際会議」が、国立京都国際会館で12月12日・13日に開催された。
「将来世代への投資・観光×文化×SDGs」をテーマに世界の約70カ国から観光・文化大臣や関係者など延べ約1500人が参加し、「文化の継承」「地域コミュニティ」「人材育成」等に焦点を当て、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて観光と文化の力をどう活用するかについて、閣僚級会合や3つの分科会で議論が交わされた。
初日には門川大作京都市長が、文化と観光の力で地元のコミュニティと協力して地域の課題解決を図りSDGsの達成に繋げていく「京都モデル」について特別講演を行った。
13日には閣僚級会合や分科会等で議論された内容をもとに、今後の観光と文化に関する取組指針となる「観光・文化京都宣言」が成果として取りまとめられた。
ポイントは以下の4つ。
1. 最先端の文化観光プロジェクトにおける革新的な政策とガバナンスモデルの実践
2. 文化の伝播と相互理解による観光の質の向上
3. 地域コミュニティの強化と責任ある観光の推進に向けた観光マネジメントの再構築
4. 文化観光の持続可能な発展と共有価値のより良い理解に適した能力強化
特に3.については京都の取組が評価され、「京都モデル」として活用を推進するべきことが宣言に明記された。
(やまとごころ編集部)
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