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「GoToトラベルキャンペーン」に賛否、宮崎県で2021年アジア最大のゴルフツーリズム商談会開催が決定

2020.07.17

今週は、7月10日に開始の前倒しが決まった「GoToトラベルキャンペーン」の是非を巡り、全国の知事たちから次々と声が上がった。東京都では7月9日に224人、10日には243人、新型コロナウイルスの新規感染者が確認されていた。コロナに苦しむ観光業界が心待ちにしていたキャンペーンだけに、難しい判断が迫られる。今週の各業界のニュースをまとめた。

農泊も50%超の収入源で感染防止の環境整備へ

農林水産省が推進する農山漁村に旅行者が宿泊する「農泊」の収入が、コロナの影響で前年の同時期に比べ50%超の減少となったことがわかった。昨年2019年には242億円あった1月から5月の宿泊代の収入が、今年2020年の同時期には105億円と56.6%減っていた。感染防止対策を含めたガイドラインを作成し、安全な宿泊体験を提供するための環境整備を進めている。

訪日客に人気の市場が地元客を呼び込むワンコインイベント開催

新鮮な食材をその場で味わえ外国人観光客に人気の大阪の黒門市場が、市場ならではの味覚をワンコインで販売するイベントを開催した。地元客や日本人観光客を呼び込む狙い。なお、新茶の価格が平成以降の最安値を更新した。出荷時期と新型コロナウィルスの蔓延が重なったことと、外国人観光客による消費が消滅したことが原因だという。

ミシュランガイド新潟の掲載店発表、ご当地グルメも高評価

日本ミシュランタイヤが7月14日、新潟県内の飲食店などの格付け本「ミシュランガイド新潟2020特別版」の掲載店を発表した。「三つ星」店こそなかったが、「二つ星」が3店と、旅館2軒を含む18店が「一つ星」の評価を受けた。安くて美味しいお店「ビブグルマン」や、基準を満たした料理を提供している「ミシュランプレート」には、鮭料理やへぎそば、タレかつなど、ご当地グルメを提供する店も選ばれた。

注目の「GoToトラベルキャンペーン」時期はそのまま、東京を除外

東京でのコロナウィルス感染拡大が広がる中、22日に開始予定の官民一体型「GoToトラベルキャンペーン」の行方に注目が集まった。東京都では8日連続で陽性者が100人を超え、7月16日には286人の新規陽性者が確認された。東京都に隣接する埼玉・神奈川・千葉でも新規感染者は増えている。大阪府でも16日には66人と緊急事態宣言解除以降最も多い数字を出した。この状況下での「GoToトラベルキャンペーン」実施について、知事らから全国一斉開始について反対の声が上がっているが、赤羽国土交通相は16日、東京発着の旅行を対象外としたうえで、予定通り7月22日から開始する意向を明らかにした。

沖縄は台湾からの入国規制の早期緩和を要請

世界各国のゴルフツーリズムの関係者が集うアジア最大の商談会「アジア・ゴルフ・ツーリズム・コンベンション(AGTC)2021」の宮崎県での開催が決定した。ゴルフツーリズムを取り扱う旅行会社、ゴルフ場、ゴルフリゾート、ホテルなど、約40か国から約600名の関係者が参加し、3日間にわたり、商談、ゴルフ環境の視察等が行われる。開催予定日は2021年4月20日だがコロナ拡大の状況を見て、開催の最終的な可否は主催団体と協議していく。2019年には国内外からの観光客数が1000万人を超えるなど、近年観光地として順調だった沖縄は、台湾からの旅行客を早期に受け入れたい考えだ。沖縄経済沖縄観光コンベンションビューローは7月13日、沖縄担当相に台湾からの入国規制の早期緩和を要請した。

日本で発展した”西洋料理”が西洋のメディアに登場

BBCトラベルが「日本の驚くべき ”西洋料理”」という記事を掲載した。オムライスは「オムレツのご飯づめでケチャップとともに提供される」と解説され、ナポリタンは「ナポリのパスタ料理とは似ても似つかぬ味」としながらも、どちらも「意外と悪くない」と紹介している。ナポリタンは「甘さ、辛さ、スモーキーさと旨味のマリアージュ」が評価されている。

(やまとごころ編集部)