中国人の行動や消費意識はロックダウン前後でどう変わった? 休日はネットショッピングが人気に
2020.08.17
インターネット行動ログ分析によるマーケティングを行う(株)ヴァリューズが、新型コロナウイルス感染の拡大と、ロックダウンによる中国人の消費意識の変化に関する調査を行った。対象は中国人男女20〜40代およそ1000人。ロックダウン前、最中、そして解除後における買い物の変化と傾向を追った。
ロックダウン前・中・後の3つの期間に分け、それぞれの期間においての土日や休日の過ごし方を聞くと、外食や買い物、ウォーキング・ジョギングなどのアクティビティがロックダウン前の水準に戻っていないことがわかった。唯一、全期間を通して高水準を記録したのは「インターネットショッピング」。ロックダウン前の55.3%から、最中61.3%、解除後56.6%で1位を記録した。
ロックダウン中に購入したものを聞くと、「日用品(掃除用品など)」が48.6%で1位、「医薬品・サプリメント」が45.8%で2位、「お菓子・おやつ」が42.6%で3位となった。ステイホームでの生活必需品や、コロナ感染に備えた医薬品、在宅中の食生活を潤す嗜好品に需要が高まった。解除後については、外出時の需要から「服・カバン・靴」が30.5%で1位に。ロックダウン中に需要が落ち、解除後に急に伸びたものとしては、外出準備に必要な「化粧品・コスメアイテム」があった。また、解除後に検討・購入した商品の生産国は、中国産が全項目で1位だが、日本産も10項目中の9項目で2位となり、人気が高い。
ECサイトで購入した商品の生産国を聞くと、中国産はロックダウン前の水準にまで戻っているが、2位の日本産は回復率が65.3%、3位の台湾・香港が63.5%と、他国産の購入率の回復には多少の時間がかかっている。
新型コロナウイルスの影響収束後に「海外旅行に行きたい」と回答したのは65.9%と、旅行への意欲が伺える。また行きたい国として25.8%が「日本」と答え、1位になった。2位のシンガポールは14.1%、3位のタイは13.6%で、日本が他国を大きく引き離し新型コロナの影響が出る前と変わらぬ人気を保っていることがわかった。
(やまとごころ編集部)