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台湾、入国制限緩和の方針を明らかに。コロナ禍でトラベルバブル開始、100人がパラオへ

2021.04.07

台湾、入境制限の緩和の方針を明らかに

台湾の中央感染症指揮センターはこのほど、入境制限の緩和を2段階に分けて行う方針を明らかにした。同センターは、新型コロナワクチンの接種率が60%に満たない第1段階では、入境者に義務付けられている14日間の外出制限を7日間に短縮し、60%以上に達した第2段階では、入境後の外出制限を免除するとの見解を示した。具体的なスケジュールは未定だが、専門家は、ワクチン接種率が60%を超えるのは2022年の春節前後になるだろうと予測している。台湾では、人口の約60%に値する1500万人へのワクチン接種を目標に掲げている。

ワクチン約20万回分が台湾に到着

台湾では4日、英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルス感染症のワクチン19万9200回分が、桃園国際空港に到着した。ワクチンを共同購入して公平な供給を目指す国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」を通じて確保したもの。台湾には3月にアストラゼネカから直接購入したワクチン11万7000回分が到着しており、同月に医療従事者らへの先行接種を開始した。コバックスを通じたワクチンが届いたのはこれが初めてで、台湾には476万回分が分配されている。台湾は、このコバックスから分配されるワクチンを含む、合計約2000万回分のワクチンを確保しているという。

パラオとのトラベルバブル開始、3泊4日で100人がパラオへ

台湾とパラオは、到着後の隔離なしで相互往来を認める「トラベルバブル」を4月1日より開始した。初日には、台湾からパラオへ向かう団体旅行ツアーの第1陣が桃園国際空港を出発し、3月28日から訪台していたパラオのウィップス大統領も同じ便に搭乗。3泊4日のツアーに参加した約100名は、搭乗前にPCR検査を受けて全員陰性が確認された。団体旅行ツアーへ参加するには、空港で行うPCR検査で陰性であることや、直近6カ月間台湾から出ていないこと、3カ月以内に新型コロナウイルスに感染していないことが条件となる。アジア太平洋地域でトラベルバブルが実現したのはこれが初。

中央感染症指揮センターは4月6日、新型コロナウイルスの新規感染者が2名だったと発表。これにより、台湾域内の累計感染者は1050人となった。