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UNWTOとIATA、国際旅行再開に向け、旅行先の感染症情報などが分かる「デスティネーション・トラッカー」公開

2021.04.28

新型コロナウィルス感染症の拡大を防ぐため、国境を越えた旅行の禁止や自粛といった制限があるなか、ワクチン接種が進み、感染状況が徐々に収まってきた国や地域もある。一部では、比較的自由に国際的な旅ができる日も、次第に見えつつある。

世界観光機関(UNWTO)と国際航空運送協会(IATA)は、日々変化する目的地の情報を元に、旅をするにあたって迅速・確実な対応ができるよう、オンライン・ツール「デスティネーション・トラッカー」を協力して制作、両機関のウェブサイトで公開した。無料で閲覧ができる。

このツールは、HEALTH INDICATORS(健康指標)、AIR TRAVEL(航空移動)、DESTINATION(目的地)、REGULATIONS(規制)、MAP VIEW(マップビュー)、ANALYSIS(分析)の6項目に分かれており、最初の4項目は国や地域を選択することで、その地域の最新の情報を得ることができる。HEALTH INDICATORS(健康指標)では、その国の感染状況や陽性率、ワクチン接種状況が、AIR TRAVEL(航空移動)では運航状況と航空移動で陽性テストや隔離が求められるかどうかなどの検疫基準がわかる。DESTINATION(目的地)では渡航先での飲食店や娯楽施設の営業時間制限や、市中の夜間外出禁止時間などが、REGULATIONS(規制)ではマスクの着用基準などのその国のコロナ感染症の拡大防止策がわかる。またMAP VIEWでは、上記の4項目の内容が色分けされた世界地図として、ANALYSISではグラフとして、世界の状況を俯瞰してみることができる。

国や地域によって感染やワクチン接種の状況は異なるため、国際旅行を再開するにあたって不安を払拭し、安心して旅をするための情報が旅行者に必要となるため、最新情報を簡単に確認できるこうした方法はこれからの旅に欠かせない存在となるだろう。