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関西・大阪・神戸の3空港、CO2削減に向け変革。日本初となるカーボン認証レベル4を獲得

2021.11.15

関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港の3空港が11月3日、空港カーボン認証のレベル4を獲得した。レベル4は、日本の空港では初めての獲得となる。空港カーボン認証とは、空港を対象にした国際的なカーボン管理基準で、2009年に国際空港評議会によって制定されたプログラムだ。2021年9月末時点で、全世界の353空港が何らかのレベル認証を受けている。

認証レベルは1〜4+(プラス)まで6段階あり、段階ごとの要件を満たしていくに従ってレベルが上がっていく。今回のレベル4付与で3空港は、「絶対的CO2排出量の削減を達成するため、空港運営の変革と空港関連事業者の関与強化」をクリアしたと認められた。

3空港は、関西エアポートグループとして、関西国際空港と大阪国際空港が2016年度から認証プログラムに参加、2018年には神戸空港も加わり、グループとして空港環境のマネジメントに取り組んできた。今回の認証取得では、「関西エアポート環境宣言」として温室効果ガスの排出を2050年までに実質ゼロとすることを公約し、日本政府が掲げる温室効果ガス削減の中長期目標にも取り組んでいく方針が評価された。この方針にそって温室効果ガスの排出量削減に取り組んで行くと共に、今後は、環境に配慮した事業者が空港事業に参画できる枠組みも検討していくという。