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都市連動型メタバース「バーチャル大阪」万博見据え本格的にスタート 、渋谷との連動も

2022.03.07

大阪市は、大阪の都市の魅力を発信する都市連動型メタバース「バーチャル大阪」をオープンした。

2025年開催の大阪・関西万博に向けて立ち上げた「バーチャル大阪」は、KDDI、吉本興業ホールディングス、博報堂の3社協業の元で作られた。2021年12月にプレオープン、2022年2月28日に本格的に稼働開始した。

バーチャル大阪のテーマは、「City of Emergence(創発する都市)」で、様々な人が集まり、一人ひとりの新たな体験や表現を通じ、大阪の新たな文化の創出・コミュニティの形成にも寄与するためのものとなっている。自宅や外出先から多様なデバイスを使用して「バーチャル大阪」に参加することで、リアルタイムで世界中の人とコミュニケーションを取りながら、バーチャル音楽ライブ等のエンタメコンテンツやアバターを介したユーザー自らの創作活動など、様々な楽しみ方を体験できる。

「新市街」エリアは、道頓堀をモチーフに大阪の街の雰囲気を再現したエリアと、大阪城やスカイビルといった代表的なランドマークが配置されたフォトスポットの広場がある。広場ではビルを上ることができるアスレチックなど、バーチャルならではの新しいアトラクションなど、エリアや体験の拡張は今後も予定しており、2月28日からは「バーチャル渋谷」とワープゾーンで接続され、双方の往来が可能になる。

今回は、これを記念し、新たに公開された「バーチャル大阪新市街エリア」内にて、カウントダウンセレモニーが開催された。アバターで登壇した吉村大阪府知事は「大阪のリアルが持つ魅力やコンテンツをバーチャルと統合させることで、大阪の魅力を日本中や世界中に発信できると思う」と語り、共にアバターで参加した松井大阪市長、「バーチャル大阪」監修者の佐久間氏らが拍手で祝福した。

「バーチャル大阪」のアバターは、全身を撮影し、そのまま自分をアバターにすることができるアバタープラットフォー「AVATARIUM(アバタリウム)」にて作成している。吉村大阪府知事は、完成したアバターを見て「ここまで精巧に出来上がるんですね。自分そのままで、生まれ変わりのようです」と驚き、アバターでの、走る・ダンスなどの動作を楽しんだ。