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現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2022」4月14日より開幕 「島のおじいさんおばあさん」をテーマに魅力発信

2022.03.17

今年で5回目となる瀬戸内国際芸術祭は、3年に一度の現代アートの祭典。瀬戸内に浮かぶ12の島と2つの港をメインに、国内外の参加アーティストが制作した作品が多数展示される。海と自然と共に生きてきた瀬戸内に活力を与え、希望の海となるように「海の復権」を大きな目的としている。

瀬戸内国際芸術祭2022のテーマは「島のおじいさんおばあさんの顔が見たい」で、世界各国のアーティストが地元の人々からの協力を得て制作した作品をゆったりと島巡りしながら鑑賞できる。地中海にも似た温暖な気候に、世界的にも「多島美」として知られる海に島々が連なる風景が世界に知られるようになった瀬戸内は、かつて世界初の旅行会社を創ったトマス・クックが「欧州各国の湖の最も良いところだけを集めて一つにしたような美しさだ」と、絶賛した風景だ。

日本の誇る観光資源である瀬戸内の、世界の人々を魅了する景観は今も変わらず、瀬戸内国際芸術祭を目当てに訪れた訪日外国人観光客が、島々の個性と美しさに感動している。今回の芸術祭は春(4月14日~5月18日)、夏(8月5日~9月4日)、秋(9月29日~11月6日)の3会期に分け、105日間にわたって開催される予定だ。メイン会場は、小豆島、直島、男木島、女木島、豊島、ベネッセハウスミュージアムなど。なお、ベネッセアートサイト直島には2つの新しいアート施設が開館する。

今回の開催について、香川県観光協会は「コロナ禍は、世界中の人々の心に暗い影を落としました。こんな時だからこそアートの力で、前向きな気持ちを呼び覚まします。来訪される方には厳密な対策協力をお願いしており、開催に当たっては、感染症対策の指針を策定し、適切な感染対策を行っていきます」とコメントしている。