東京の日本料理店「傳」2022年アジアのベストレストラン50で1位を獲得
2022.04.01
2022年で10年目を迎える「アジアのベストレストラン50」が発表され、東京の「傳」が日本料理店として初めて1位を獲得した。
世界的なウォーターブランドであるS.Pellegrino & Acqua Pannaが主催する授賞式は、バンコク、マカオ、東京のアジア3都市でシェフ、レストラン関係者、業界VIP、メディア関係者を集めて同時開催されたイベントで行われた。国別では、日本からの受賞が最多の11軒、次いで、タイの9軒、シンガポールからの7軒だった。
2007年にオープンした「傳」は、オーナーシェフである長谷川在佑氏の個性が生かされたレストランで、懐石料理に遊び心と個性的なアプローチを取り入れており、独創的なプレゼンテーションと伝統料理のアレンジで顧客を喜ばせている。2016年に「アジアのベストレストラン50」に、37位に初ランクインした「傳」は、翌年「世界のベストレストラン50」に初登場し、2021年には11位にまでランクを上げた。
また今年は、過去最多の16軒が初めてのランクインを果たした。日本からの初登場は4件で、Daniel Calvert氏が率いる東京のフレンチ「Sézanne」が17位、京都のイタリアン・スタイルの「Cenci」が43位だった。
日本からは、そのほか、3位に「Florilège」、6位に「La Cime」、11位に「茶禅華」、15位に「NARISAWA」、36位に「La Maisondela Nature Goh」などが受賞した。
個人賞カテゴリーでは、昨年より14位アップの13位にランクインした東京の「Ode」は、最も順位を上げたレストランに贈られる「Highest Climber Award」を受賞。初登場14位の、和歌山の「Villa Aida」は、初ランクインの中で最も高い順位だったことを示す「Highest New Entry Award」を受賞した。オーナーシェフの小林寛司氏が、自家農園で採れた旬の食材を使い、イタリアンのアクセントを効かせた料理を提供している。
42位に初ランクインした、東京の「Été」のオーナーシェフの庄司夏子氏が、アジアで最高の女性シェフに贈られる「Asia’s Best Female Chef Award」を受賞した。
20位までのレストラン一覧は以下の通り。
順位 店名 都市/国
1位 傳 東京/日本
2位 Sorn バンコク/タイ
3位 Florilège 東京/日本
4位 LeDu バンコク/タイ
5位 TheChairman 香港/中国
6位 LaCime 大阪/日本
7位 Sühring バンコク/タイ
8位 Odette シンガポール/シンガポール
9位 Neighborhood 香港/中国
10位 Nusara バンコク/タイ
11位 茶禅華 東京/日本
12位 FuHeHui 上海/中国
13位 Ode 東京/日本
14位 VillaAida 和歌山/日本
15位 Narisawa 東京/日本
16位 Mingles ソウル/韓国
17位 Sézanne 東京/日本
18位 JooOk ソウル/韓国
19位 Ensue 深圳/中国
20位 Meta シンガポール/シンガポール