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【宿泊統計】2022年2月宿泊者数2328万人泊、まん延防止重点措置等の影響で2カ月連続減少

2022.05.02

観光庁が発表した2022年2月の宿泊統計(第2次速報)によると、延べ宿泊者数(全体)は2019年同月比で46.5%減の2328万人泊だった。前年同月比では32.0%増だったものの、前月よりは500万人泊ほど減らし、昨年9月以来の低水準となった。

内訳は日本人延べ宿泊者数が2019年同月比で32.7%減の2307万人泊で、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比97.8%減の21万人泊だった。

また、2022年3月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、2019年同月比で34.7%減の3338万人となり、3カ月ぶりで3000万人泊台に盛り返した。

2月もGoToトラベル代替となる県民割(都道府県が実施する地域観光事業支援)が実施されていたが、1月に引き続き、まん延防止等重点措置の影響もあり2カ月連続で減少となった。3月21日以降は、まん延防止等重点措置も解除され、4月1日からは県民割が地域ブロック割に拡大されたことから、今後は増加傾向になることが予想される。なお、4月20日時点で44道府県で県民割事業が実施されている。

 

外国人延べ宿泊者数は13カ月連続でアメリカがトップ

都道府県別の延べ宿泊者数では、東京都が331万9660人泊(2019年同月比42.0%減)で1位。以下、北海道、大阪府、神奈川県、千葉県が続き、トップ5の顔ぶれは3カ月連続で同じだった。2020年同月比で見ると、1月はすべての都道府県でプラスに転じたが、2月は東北4 県、中国2県で前年割れがあるなど、おしなべて前月よりは低調だった。その中でもっとも伸びたのは千葉県だった。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位がアメリカ(5万2030人泊)で2021年2月より13カ月連続でトップ(2019年同月比85.5%減)。ついでフィリピン(1万6890人泊)、中国(1万4650人泊)、ベトナム(7370人泊)、韓国(4810人泊)となり、この上位5カ国で全体の58.0%を占める。2019年同月比ではほとんどが9割前後減少している。

また、観光庁が4月11日に訂正発表した主要旅行業者45グループの2月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対前年同月比188.0%(対2019年同月比21.5%)の793億3598万円だった。

海外旅行は対前年同月比212.5%(対2019年同月比3.7%)の57億9922万円、国内旅行は対前年同月比186.2%(対2019年同月比36.6%)の730億2931万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は対前年同月比208.4%(対2019年同月比3.4%)の5億746万円だった。