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【宿泊統計】2022年6月の延べ宿泊者数3447万人泊 回復傾向続く、日本人はコロナ前水準に迫る

2022.09.01

観光庁が発表した2022年6月の宿泊統計(第2次速報)によると、延べ宿泊者数(全体)は2019年同月比で24.7%減の3447万人泊だった。前年同月比では73.2%増となった。

内訳は日本人延べ宿泊者数が2019年同月比で6.6%減の3384万人泊で、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比93.4%減の64万人泊だった。それぞれ、前年同月比では72.1%増、159.2%増となった。

また、2022年7月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、2019年同月比で25.0%減の3885万人泊、日本人延べ宿泊者数は2019年同月比7.1%減の3807万人泊。外国人延べ宿泊者数は2019年同月比92.7%減の78万人泊だった。

6月の宿泊者数はゴールデンウィーク休暇のあった5月と比べると220万人ほど減少したものの、伸び率は5月より7ポイント近く増え、2019年の水準の93.4%まで回復している。3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークで旅行需要が拡大し、6月もその勢いが続いた。一方、7月の第1次速報では総数は昨年12月に迫るものの、第7波もあり、伸びは少し鈍ったようだ。

 

京都府、沖縄県、北海道で活発な伸び

都道府県別の延べ宿泊者数では、東京都が445万960人泊(2019年同月比27.5%減)で1位。以下、北海道、大阪府、神奈川県、京都府と続く。なお、2019年同月比では20〜30%減前後が多い中で、先月に続き山口県がプラスで15.8%増の32万2770人泊、茨城県も6月は5.7%増の46万3750人泊だった。

また、前年同月比では全都道府県で増加しており、とくに京都府174.0%増(2019年同月比31.4%減)、沖縄県144.8%増(2019年同月比46.7%減)、北海道138.2%増(2019年同月比16.2%減)と、人気の観光地が軒並み好成績だった。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位がアメリカで12万5970人泊、ついで中国(3万2390人泊)、ベトナム(3万330人泊)、韓国(2万9680人泊)、フィリピン(1万7110人泊)となり、この上位5カ国で全体の47.3%を占める。2019年同月比では9割以上減少している国が多いが、前年同月比ではシンガポールが10倍近く、韓国、台湾も7~8倍となった。

また、観光庁が8月12日に発表した主要旅行業者45グループの6月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対前年同月比371.0%(対2019年同月比49.8%)の1990億2548万円となった。

海外旅行は対前年同月比493.0%(対2019年同月比14.7%)の237億3949万円、国内旅行は対前年同月比370.6%(対2019年同月比79.2%)の1735億6553万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は対前年同月比86.3%(対2019年同月比9.1%)の17億2048万円だった。