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世界の入国規制状況は? 1/16時点で規制なし96カ国・地域。20以上が中国からの渡航者に対する規制再導入

2023.01.17

UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは毎週、入国規制を撤廃した国の数を発表している。

最新(1月16日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは96カ国・地域となった。前回1月3日の時点では119カ国・地域だったので、2週間で23カ国・地域が規制を再導入したことになる。新規に規制を撤廃したところはない。これまで定期的に規制撤廃した国・地域をお知らせしてきたが、ここまで再規制が増えたのははじめてのことだ。

入国規制を再導入した23カ国・地域の内訳は以下の通り

欧州       12:アンドラ、オーストリア、ベルギー、キプロス、フランス、マルタ、モナコ、オランダ、ポルトガル、スウェーデン、トルコ、英国
北中南米   4:コスタリカ、フランス領ギアナ、グアドループ、ガイアナ
中東       2:イラク、カタール
アジア太平洋 4:オーストラリア、フランス領ポリネシア、ニュー・カレドニア、タイ
アフリカ       1:レユニオン

上記の国・地域のほとんどが、中国、あるいは中国、香港、マカオからの渡航者に対して新型コロナウイルスの陰性証明やPRC検査などを求めている。なお、タイに関しては中国の海外渡航規制の緩和に合わせて、9日から全ての外国人旅行者に対してワクチン接種証明の提示を実施したものの、同日撤回した。ただし、中国とインドからの渡航者には感染時の治療費を補填するための旅行保険の加入を義務付けている。

下の図にあるように、1月16日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが43%で1月3日の54%から11ポイント減少、なんらかの規制ありが44%から53%に増えた。地域別では、欧州が2週間前の規制なし81%から59%に大きく減らしたものの、それでも規制撤廃は最も進んでいる。

 

 

【入国規制なしの96カ国・地域一覧 1月16日時点】
欧州 32:アルバニア、アルメニア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ジョージア、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、モンテネグロ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、モルドバ、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニア、スイス、ウズベキスタン

北中南米 26:アングィラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、バハマ、バルバドス、ベリーズ、バミューダ諸島、ボネール島、英領ヴァージン諸島、ケイマン諸島、キュラソー島、ドミニカ、ドミニカ共和国、エルサルバドル、グレナダ、グアテマラ、ジャマイカ、メキシコ、モントセラト、パナマ、パラグアイ、ペルー、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、トリニダード・トバゴ、アメリカ領ヴァージン諸島

中東 7:バーレーン、エジプト、クウェート、レバノン、オマーン、アラブ首長国連邦、イェメン

アジア太平洋 13:アフガニスタン、アメリカ領サモア、ブータン、カンボジア、クック諸島、ラオス、マレーシア、ニュージーランド、パプアニューギニア、サモア、スリランカ、バヌアツ、ベトナム

アフリカ 18:アルジェリア、ベナン、ボツワナ、カーボ・ベルデ、コンゴ、エリトリア、エスワティニ、エチオピア、ガボン、ガンビア、レソト、マダガスカル、ナミビア、ルワンダ、セネガル、ソマリア、スーダン、チュニジア