【訪日外国人数】2024年9月訪日客数287万2200人、累計2688万人で2023年超え
2024.10.17
日本政府観光局(JNTO)が10月16日に発表した2024年9月の訪日外国人数*(推計値)は、2019年同月比26.4%増の287万2200人となった。9月としては過去最高を更新し、8カ月連続で同月過去最高を記録している。
前年同月で比較すると、東アジアでは中国、東南アジアではマレーシア、欧米豪・中東地域ではアメリカなどにおいて、訪日外国人客数が大幅に増加した。
なお、1〜9月までの累計は2688万200人となり、この時点で前年の年間累計(2506万6350人)を上回った。2019年同期比では10.1%増だった。
9月は19年比で226%増を記録した韓国がトップ
9月の訪日客数を市場別にみると、最も多かったのは韓国の65万6700人、次いで中国65万2300人、台湾47万600人、アメリカ19万1900人、香港17万200人と続いた。韓国は秋夕(チュソク)連休があったこともあり、9月の訪日客数が増加したとみられる。
今回の調査対象23カ国・地域のうち、韓国、台湾、香港、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、北欧地域、中東地域の18市場で9月として過去最高を記録した。
2019年同月と比較しての伸び率では、韓国が最も高く226.3%増、次いでメキシコ138.8%増、カナダ75.3%増と続く。他に、スペイン(65.6%増)、中東地域(63.6%増)、ドイツ(62.9%増)も増加が目立つ。また、2019年同月比でマイナスを示しているのは、タイ、イギリス、中国、ロシアの計4市場。マレーシアは19年比の伸び率で2024年3月からマイナスが続いていたが、9月にはプラスに転じ、38.6%の増加と好調な伸びを示した。
一方、9月の日本人のアウトバウンドは、121万2600人で、2019年同月比では30.8%減と、8月の31.9%減よりも1.1ポイントほど改善。7月から3カ月連続で100万人を超えている。
*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない。
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