2025年春節の中国人旅行動向を調査、日本が1位。一番人気の場所は?
2025.01.27
インタセクト・コミュニケーションズ株式会社は、1月28日〜2月4日の春節期間における中国人の日本旅行の最新動向を探るため、調査を実施し、その結果を発表した。同調査は「WeChat」のアンケート機能を使い、6383人の中国在住者(男性2700名、女性3683名)を対象に、2024年12月6日〜13日の間に実施された。
春節旅行先、日本がトップ。北海道が7割弱で圧倒的な人気
2025年春節期間に海外旅行を予定している人は全体の約3分の2を占める4162人で、そのうち日本が1013人(24.3%)で1位となった。次いで東南アジア(22.3%)、韓国(17.2%)、ヨーロッパ(10.3%)、オーストラリア(10.1%)と続く。日本、東南アジア、韓国の1位〜3位を合わせると2657人(63.8%)となり、アジア地域の人気が高いことがわかる。
旅行先に日本を選択した1013人に、複数回答で訪問予定の都道府県を聞くと「北海道」が695人(68.6%)でトップになった。中国でブームとなっているウィンタースポーツができ、雪景色や温泉を楽しめることが理由として挙がっている。2位は「東京」(46.2%)、3位は「大阪」(26.9%)で、4位の「京都」(16.1%)を大きくリードしている。大阪、京都、奈良を合わせると54.3%となり、「関西エリア」の人気が高い。
3~5泊が主流、訪日旅行を計画する上で重視していることとは?
誰と一緒に訪日するか、という問いに「カップル」と答えた人は1013人のうち388人(38.3%)で最多となった。次に「クラスメート、友達など」(24.2%)、「複数世代の家族」(13.8%)と続く。今回の調査では回答者全体の6割が30代以下のため、カップルもしくは友人同士の回答が多い傾向にあると推察された。
滞在期間は「5泊」が最も多く27.5%、次いで「4泊」(22.3%)、「3泊」(21.7%)と、3〜5泊が全体の7割以上を占めている。しかし「6泊以上」も24.7%と、4人に1人が1週間の長期滞在を予定していることも明らかになった。
宿泊施設については「伝統的な和風温泉旅館」(44.5%)が最も人気があった。2位以下は「民泊」(22.0%)、「ビジネスホテル」(16.9%)と続き、「星付きホテル」(11.7%)よりも手頃な宿泊施設を望んでいることが分かった。
また、訪日旅行を計画する上で意識していることを複数回答で聞くと「多様な食や文化習慣を持つ訪日外国人旅行者を含めた全ての人が、快適・安心なインクルーシブ旅行になりそうかどうか」が最多の78.5%だった。「移動や決済、予約やレストランでの注文など)デジタル/テクノロジーを活用できるか」(47.5%)、「オーバーツーリズムになっていないか」(43.2%)などの回答も、それぞれ4割を超えている。
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