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世界各国・地域の入国規制の状況は? 規制なしは6月10日で49カ国、3カ月で6倍に

2022.06.13

UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)のウェブサイトには2021年4月から、両者が共同で開発したデスティネーション・トラッカーが公開されている。世界各国地域の入国規制の有無がひと目でわかるので、政府機関にとっても旅行者にとっても役立つものだ。

最新(6月10日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは49の国・地域まで増えた。この3カ月、国境再開のニュースを幾度となくお伝えてしてきたが、実際に3月14日の時点では規制なしで入国できるのはわずか8の国・地域だけだった。

この3か月間の詳細の変遷は以下の通り。

3月14日の時点ではヨーロッパ6、北中南米2の計8の国・地域のみが一切の規制なしで入国が可能だった。内訳は、アイルランド、アイスランド、ノルウェー、ルーマニア、ハンガリー、モンテネグロ、メキシコ、エルサルバドルだ。


その後、3月21日までにモンゴルとバーレンが加わり、10の国・地域。3月24日までに、イギリス、ガボン、イエメンが加わり、13。3月30日までにポーランドが加わって、14。

4月に入ると、8日は図にあるように19の国・地域。ラトビア、リトアニア、コスタリカ、グレナダ、北マリアナ諸島が加わった。

その後、4月14日までにチェコが加わり20の国・地域。4月22日までに北マケドニアとジャマイカが加わり22。4月29日までにスロベニアが加わり23となっている。

5月に入るとこの数字はさらに伸び、図にあるように6日までに35の国・地域になった。欧州で10(アルバニア、ブルガリア、クロアチア、ギリシャ、キリギス、リヒテンシュタイン、モルドバ、セルビア、スウェーデン、スイス)、中東で1(クウェート)、アフリカで1(コンゴ)が加わった。

その後、13日までにアフガニスタンが加わり36カ国、20日までにオーストリアとベトナムが加わり38の国・地域となる。

6月に入ると1日までに、規制が一切ないのは一気に増えて46の国・地域となっている。欧州で7(ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、キプロス、デンマーク、ドイツ、イタリア、サンマリノ)、中東で1(オマーン)が新たに加わった。

そして最新の6月10日時点ではさらに欧州1(カザフスタン、トルコが追加、ドイツが削除)、北中南米2(ボネール島、キュラソー島)が加わり49の国・地域となった。

また、6月8日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが22%、なんらかの規制ありが74%となっている。地域別では、欧州が最も規制撤廃が進んでおり、約6割で規制がない。一方、アフリカとアジアはなんらかの規制ありが9割を超え、そのうちアジアでは6%が厳格な規制となっている。

(図出典:IATA Destination Tracker)

【入国規制なしの国・地域一覧 6月10時点】
欧州 32:アルバニア、オーストリア、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、モンテネグロ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、モルドバ、ルーマニア、サンマリノ、セルビア、スロベニア、スウェーデン、スイス、トルコ、英国

北中南米 7:ボネール島、キュラソー島、コスタリカ、エルサルバドル、グレナダ、ジャマイカ、メキシコ
アジア太平洋 4:アフガニスタン、モンゴル、北マリアナ諸島、ベトナム

中東 4:バーレーン、クウェート、オマーン、イェメン

アフリカ 2:コンゴ、ガボン