インバウンドコラム
2017年、「インスタ映え」は流行語大賞に選ばれました。観光地でも、「インスタ映え」を意識したイベントや演出が色々と登場した年でもありました。そんな中、昨年世界で最もインスタグラムにアップされた都市はどこだったのでしょうか。
イギリスの一般紙「テレグラフ(The Telegraph)」によると、最新のインスタグラムのデータから、2017年世界一のインスタ映えシティは、アメリカのニューヨークだったことがわかりました。まずはそのランキングを見てみましょう。
2017年最もインスタグラムに投稿された都市トップ10
1. ニューヨーク(USA)
2. モスクワ(ロシア)
3. ロンドン(イギリス)
4. サンパウロ(ブラジル)
5. パリ(フランス)
6. ロサンゼルス(USA)
7. サンクト・ペテルブルク(ロシア)
8. ジャカルタ(インドネシア)
9. イスタンブール(トルコ)
10. バルセロナ(スペイン)
アジアからのランクインは8位のジャカルタのみで、欧米が圧倒的な強さを見せる結果となりました。アメリカとロシアから2都市ずつがランクインしています。
イギリスの一般紙「ガーディアン (The Guardian)」は、撮影された写真に位置情報を追加するジオタギング(Geo Tagging)が最もされた都市のランキングは2016年とあまり変わっておらず、目立った変化としては2016に8位だった「リオデジャネイロ」が圏外となったことだと伝えています。国際的なイベントには大きなインパクトがあります。2019年のラグビーW杯、2020年のオリンピックは、日本からの発信も増えるのではないでしょうか。「2017年最も投稿された場所」の5位に「東京ディズニーランド」がランクインしているのですが、「アメリカからの輸入品」であるとされています。日本らしい場所からのランクインは、まだありません。
写真家でなくとも「フォトジェニック」を求めて人々が東奔西走する時代です。山口県の「元乃隅稲成神社」は2015年に、アメリカ大手メディアCNNの「日本の最も美しい場所31選」に選ばれたことをきっかけに、翌年には対前年比700%の観光客を迎えました。2017年の「日本の最も美しい場所34選」にも引き続き選ばれているので、今後も多くの旅人たちが足を運ぶでしょう。
また1月12日からJNTOの「インスタグラムフォトコンテスト」が始まりました。今年は日本にどんな新しい「インスタ映えスポット」が登場するのか楽しみです。
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