インバウンドコラム
まもなく中国のお正月である春節がやってきます。今年の長期休暇は2月15日から21日まで。多くの中国人が海外に出かけるとあって、各国の観光地が中国人の誘致に最も力を入れる時期です。
英国の週刊誌The Week UKによると、ロンドンでは毎年、70万人を集める春節イベントが開催されます。チャイナタウンを出発して西に進むメインパレードやトラファルガー広場のメインステージでのパフォーマンスなど、今年も華やかな見所がいっぱい。ロンドン以外でもマンチェスター、リバプール、バーミンガムなど、様々な町で春節イベントが催されます。
カリフォルニアのディズニーリゾートでは、毎年恒例の春節パレードが始まりました。アメリカのローカル紙The Mercury Newsでは、イベントの内容が詳しく紹介されており、地元でも人気のイベントであることが伺えます。上海のドラムパフォーマーをはじめ、アジアから多くのアーティストが参加します。戌年ということで、プルートも大役を担います。
中国人観光客に人気のフィジーでも、春節の準備が進んでいます。The Fiji Timesによると「インターコンチネンタル フィジー ゴルフ リゾート & スパ」では、レストランでの中華料理のメニューや、TVの中国語のチャンネルを増やし、ゲストによりくつろいでもらう環境づくりに力を入れています。中国語と英語のバイリンガルのゲストサービススタッフを迎え、あとはお客様を待つのみです。
中国の国営通信社新華社によると、インドネシアのバリ島でも、中国人観光客の歓迎ムードが高まっていることを伝えています。バリ島での祝賀は、中国とインドネシアの演者によるパフォーマンスが目玉。春節用特別料理も振る舞われます。
イタリアのファッションブランド「グッチ(Gucci)」は戌年を祝うための「イヌコレクション」を発表しました。クリエイティブ・ディレクター「アレッサンドロ・ミケーレ」の2匹の愛犬からインスパイヤされたというシリーズは、63アイテムに及びます。
世界各地で、春節に向けてお祭りムードが高まっています。日本最大の中国情報サイトRecord Chinaによると、春節時期の旅行先として日本の人気は今年も上々です。日本も歓迎ムードでお迎えしたいですね。
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