インバウンドセミナー・イベント

“認証”が観光を変える―ヨーロッパからのリアルボイス ~Green Destinationsカンファレンスを通して見る、持続可能な観光まちづくりの本質~

 

 

開催日時

2026年1月13日 (火) 16:00~17:00(日本時間)

 

概要

2025年秋、南仏モンペリエで開催された「Green Destinations Global Conference 2025」には、世界各国から350名以上の観光関係者が集い、サステナブルツーリズムに関する最新事例や課題を共有しました。今回は、その会議の中心的な企画・運営を担ったヤーナ氏(Green Destinations財団 エグゼクティブ・ディレクター)をゲストに迎え、現地で交わされた知見、ヨーロッパ各地の先進的な取り組み、そして日本への示唆についてお話しいただきます。
ヤーナ氏は、スロベニア国家認証「Slovenia Green」の設計者であり、旅行者・地域・環境すべてに利益をもたらす観光の在り方を追求する第一人者です。
単なる制度紹介にとどまらず、「認証を通じて観光地をどうマネジメントするか」「行政がどのように横断的に機能し、事業者をどう巻き込むか」といった、日本でも急務とされる地域経営の本質に迫ります。

 

グリーン認証が導く観光地経営の新しいかたち
世界各国の観光地で導入が進む「グリーン認証」は、環境負荷の低減にとどまらず、地域の文化や住民の生活の質の向上にも焦点を当てた新たなマネジメント手法として注目されています。ヤーナ氏が設計に携わったスロベニアの国家制度「Slovenia Green」は、その代表的な成功例です。戦略的なブランディングと国の支援によって、観光地全体の持続可能性を底上げする仕組みが構築されています。

欧州から見た、サステナブルツーリズムの進化
Green Destinationsカンファレンスで共有された最前線の知見から浮かび上がるのは、観光が地域や環境とどう共存するかの問いへの、具体的な解法です。ヤーナ氏はこの国際会議の実行委員長を務め、欧州各地での先進的な事例や、観光業界におけるグリーン認証制度の実践と課題を直接見てきた経験をもとに、今求められる「観光地の責任あるあり方」を語ります。

日本の観光が国際基準に近づくために
日本でもようやく注目が高まってきたサステナブルツーリズム。しかし、国際的な評価基準や認証制度とのギャップは依然として大きいのが現状です。観光事業者や自治体が海外との協働を進めるには、どのような視点と準備が必要なのか。認証制度の有効性や現場での活かし方など、ヨーロッパでの知見をもとに、日本の観光が次のステージへ進むためのヒントをお届けします。

 

~関連記事(予習におすすめ)~
>>世界のサステナブル認証はいま、どこへ向かうのか?

 

セミナーで得られること

• 観光管理計画における行政の横断的な連携・調整の重要性
• 観光地の持続可能性を「見える化」し、国際的に信頼を得る仕組み
• 世界の観光地がどのように持続可能性を測定・改善しているのか
• 日本の自治体・DMO・事業者にとっての応用可能性とは?

 

こんな方におすすめ

• サステナブルツーリズムの国際的潮流に関心がある方
• 自治体やDMO、事業者として観光の価値を見直したい方
• グリーン認証や観光指標の活用を検討している方
• Green Destinationsに関心のあるすべての方

 

登壇者

<ゲストスピーカー>
Jana Apih(ヤーナ・アピ)氏
Green Destinations財団 エグゼクティブ・ディレクター / GoodPlace代表
ヤーナ氏は、持続可能な観光の推進を目的とする機関「GoodPlace」の創設者の一人であり、現在その代表を務めています。GoodPlaceは、スロベニア観光におけるグリーン認証制度「Slovenia Green」の実施において、認定パートナーとしての役割を担うなど、持続可能な観光開発における重要な機関として活動しています。ヤーナ氏は、「Slovenia Green」の立ち上げと発展を通じて得た知識と経験を、他国の制度設計にも応用し、国際的にも貢献しています。また、現行のスロベニア国家観光戦略や複数の観光地戦略の共同執筆者でもあります。GoodPlaceの主な取り組みの一つに、持続可能な観光プロダクトの開発があります。その成果として、「Visit GoodPlace」という独立した旅行会社が設立され、同社ではヤーナ氏が共同オーナーを務め、グリーンかつアクティブな旅を提供しています。2024年11月には、世界有数の観光地認証機関であるGreen Destinations財団の事務局長(Executive Director)に就任。これにより、世界規模での持続可能な観光認証の推進にも尽力しています。

 

<モデレーター>
高山 傑 氏
一般社団法人JARTA 代表理事
株式会社スピリット・オブ・ジャパン・トラベル 代表取締役
カリフォルニア州立大学海洋学部卒。幼少、学生時代をアメリカで過ごした基盤を活かし、80か国700都市を滞在・訪問。海外の持続可能な観光をさまざまな観点から体験し学んだ上で、日本での普及に努め、持続可能な観光の国際基準の策定と評価については日本での第一人者となる。国内外の活動が認められ、国際的な観光機関の諮問委員や評議員として活躍中。Global Ecotourism Network(GEN)国際エコツーリズムネットワーク執行理事、Asian Ecotourism Network(AEN)アジアエコツーリズムネットワーク理事長、アジア太平洋観光交流センター内サスティナブルツーリズムセンター諮問委員。一般社団法人JARTA代表理事、観光庁持続可能な観光ガイドラインアドバイザー、他。

 

プログラム(予定)

【第1部:対談セッション(英語)】
• Green Destinations Global Conference 2025 の振り返りと注目トピック
• ヨーロッパにおけるグリーン認証制度の最新動向と実際の運用事例
• 「Slovenia Green」導入の背景と国家戦略としての展開
• 日本の観光地が国際基準を導入する際のポイントと課題

【第2部:フリートーク(日本語)】
• 参加者からの質問にリアルタイムで回答
• 国際会議の学びをどう日本の観光政策や地域づくりに活かすかを議論

 

主催・共催

主催:一般社団法人JARTA
共催:株式会社やまとごころ

 

“認証”が観光を変える―ヨーロッパからのリアルボイス ~Green Destinationsカンファレンスを通して見る、持続可能な観光まちづくりの本質~
開催日時

2026年1月13日 (火) 16:00~17:00(日本時間)

会場

オンライン(Zoomウェビナー)
※英語開催/日本語字幕あり
※Zoom自動翻訳機能を使用します

参加費

無料

お申込み方法

▼お申込みはこちら(日本語)
※申込締切 2026年1月9日(金)17:00まで
※お申込みフォーム英語版はこちら

お問合せ

やまとごころセミナー事務局
E-mail:bs@yamatogokoro.jp