日本政府観光局（JNTO）が発表した2018年６月の訪日外国人数は、前年同月比 15.3%増の270万5000人となった。これは2017年６月の234万6000人を35万人以上上回り、６月としては過去最高となる。

これで今年上半期の累計は、1589万9000人となり、前年より１カ月早く、過去最速で1500万人を超えた。このまま推移すると年末には3000万人突破が予測されるが、大阪府北部の地震や、西日本の豪雨が下半期の伸びに影響するのではとの懸念も出ている。

市場別に見ると、インドネシアとアメリカが単月として過去最高を記録した。また、残りの18市場でも６月として過去最高を記録している。インドネシアはレバラン（断食明け大祭）休暇と有給休暇の組み合わせで大型連休になったことが訪日客数を押し上げた。アメリカは海外旅行の需要が増えており、旅行先としての日本の認知度が上がったこと、クルーズ需要の増加なども影響した。

市場別のシェアでは、東アジアが前年同月比1.3ポイント減の75.0％、東南アジア＋インドは前年同月比1.2ポイント増の10.6％、欧米豪は前年同月比0.1ポイント増の11.2％となった。

伸び率では、前述のインドネシアが前年同月比46.4％と高い伸びを示して１位。タイもまた新規就航や増便に加え、訪日プロモーションが奏功し、４月の大型連休後の閑散期にも関わらず、高い伸びを示した。欧米豪では、イタリアが32.1％で４位に入ったほか、先月に引き続き９市場すべてで前年同月比２桁増を記録している。