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2018年サッカーW杯で圧倒的な存在感を見せた国は?! オフィシャルスポンサーVISA、スタジアム内消費額を発表

2018.09.10

刈部 けい子

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今年の6月14日から7月11日まで、ロシアで行われたサッカーワールドカップ。格下と見られたチームが強豪を破るなど番狂わせも多く、また、出場チーム中最も世界ランキングの低い地元ロシアがベスト8に勝ち上がったこともあって大いに盛り上がった。全64試合で延べ観戦客数は300万人を超えたが、この中でどの国のファンが一番スタジアムでお金を使ったかを、FIFAのオフィシャルパートナーであるVISAカードが発表している。

それによると、VISAの決済サービスを使ったスタジアム内での決済金額は1件平均1,408ルーブル(約2,304円)だった。スタジアム内での一人当たりの平均消費額で最も大きかったのはグッズ販売の4,200ルーブル(約6,872円)で、飲食販売は800ルーブル(約1,310円)だった。ちなみに、スタジアムでは現金も使えるが、クレジットカードはVISAカードしか使えない。

さて、注目したいのが国別のランキングだ。表をご覧いただきたい。1位ロシアは地元だから当然としても、2位に入ったアメリカと4位の中国は出場国ではない。自国の代表チームの応援ではなく、W杯という一大イベントを楽しみにきている人たちがそれだけいたということだろう。また、メキシコ、アルゼンチン、ペルー、ブラジル、コロンビアと、ロシアへは20〜30時間程度のフライト時間がかかる中南米の国も目立った。

ロシア大会消費額_表 (1)

今回のスタジアムの広告ボードに中国企業の名前が多かったことに気づいた方もいるかもしれない。FIFAパートナー7社のうちの1社、今大会の公式スポンサー5社のうち3社が中国企業だったのだからそれも当然だったのだ。広告費総額では中国が900億円と最も多く、2番目がアメリカだったという。そして、ロシア大会観戦者用に発行されたファンIDは、中国の観客6万7000人に発行され、これはロシアを除くと最大だった。開幕前に販売されたチケット数では、アメリカがロシアに次ぐ8万8825枚で、第2位の販売数を記録している。ちなみに大会期間中の宿泊にAirbnbを利用した国のランキングでもアメリカが1位だった。

 一方はスポーツ大国のアメリカ。もう一方は世界一人口が多く、近年海外旅行熱の高い中国。彼らが延べ観客数1,000万人といわれる東京オリンピックにもこぞって足を運ぶのは想像に難くない。

(ルーブルから円は8月22日の為替レートで計算)

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