データインバウンド
【宿泊統計】2021年4月宿泊者数前年同月からは倍増の2244万人泊も3月より減少
2021.07.01
観光庁が6月30日に発表した2021年4月の宿泊旅行統計調査結果(第2次速報値)によると、全体の延べ宿泊者数は2244万人泊で、前年同月比107.7%増となったが、2019年同月と比べると55.7%減だった。
内訳は日本人延べ宿泊者数が2222万人泊で、2020年同月比110.4%増(2019年同月比43.7%減)だった。前年4月よりは1160万人泊増えたものの、今年3月よりは500万人泊ほど減少した。外国人延べ宿泊者数は前年同月比9.6%減の22万人泊(2019年同月比98.0%減)で、同月で比較すると、調査開始以降過去最低となった2020年4月の20万人泊に次いで過去2番目に低い数字となった。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は1.0%だった。(下記グラフの2021年5月の数値は第1次速報値)
2度目と3度目の緊急事態宣言の合間となった3月までは3カ月連続で微増傾向にあったが、ここにきて再び減少に転じ、4月後半からの3度目の緊急事態宣言もあって5月も減少傾向にある。
(下記グラフの2021年5月の数値は第1次速報値)
4月の日本人と外国人を含んだ都道府県別延べ宿泊者数では、東京都が271万8210人泊で全国で最も多く、次いで北海道、大阪府、神奈川県、静岡県と続く。全都道府県で前年同月比で増加に転じ、なかでも山梨県は全国で最も増加したが(176.7%増の28万9240人泊)、それでも2019年同月比では66.1%減となっている。逆に2019年同月比で減少幅が最も少なかったのは、24.4%減の山口県(26万1750人泊)だった。
国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数では、4万9000人のアメリカが先月と同様トップで、中国、フィリピン、ベトナム、インドネシアと続く。上位5カ国で全体の53.5%を占めた。
また、観光庁が6月11日に発表した国内の主要旅行業者48社の4月の総旅行取扱額は、前年同月比255.2%増の623億8639万円だった。国内旅行は前年同月比297.5.%増の571億6291万円。海外旅行は79.8%増の48億1185万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向け旅行取扱分)は18.9%減の4億1163万円だった。国内旅行部門が前年同月と比べて大幅に増加したためだが、2019年同月と比較すると、全部門で大きく減少しており、総旅行取扱額は85.2%減だった。
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