データインバウンド
2024年春の旅行代金値上がり、米国旅行者に人気の旅先トップ10、アジアで唯一日本がランクイン
2024.02.15
アメリカの大手旅行保険マーケットプレイスSquaremouthがこのほど発表したレポートによると、2024年の春季旅行に対する消費者の支出は記録的な水準に達しており、旅行者は昨年よりも約800米ドル(約12万円)多く旅行に費やしていることがわかった。
このレポートは、2024年3月19日から6月20日までの間の日程で購入された旅行保険契約の売上高や傾向を基に、旅行者の支出における新たなトレンドや、今年の春に最も人気がある旅行先、低予算で楽しめる旅行先を明らかにしている。
旅行費用は昨年より急増
Squaremouthのデータによると、春の旅行代金は3年連続で上昇し、前年比11.2%増という前代未聞の数字を記録、平均旅行代金は7719米ドル(約116万円)となっている。旅行者にとっては厳しい現実といえるだろう。Squaremouthでは、こうした高額の旅行代金を払うのであれば、なんからの理由でキャンセルをしなければならない場合に備え、旅行キャンセル補償付きの包括的な旅行保険を検討することを勧めている。
春の人気旅行先も割高
春の旅行希望リストではヨーロッパへの旅行が上位を占めているようだ。初期のデータによると、春の旅行のために販売された保険契約の47%がヨーロッパ諸国を主な目的地としている。そして、これらの春のトップ旅行先の多くは平均以上の旅行費用がかかることが明らかになっている。アジアで唯一6位に入っている日本は、平均旅行代金が最も高くなっている。
▶︎2024年春シーズンの旅行先トップ10
旅行先 | 販売シェア | 平均旅行代金 |
イタリア | 8.94% | $10,075(約151万円) |
スコットランド | 7.02% | $8,492(約128万円) |
メキシコ | 5.19% | $4,667(約70万円) |
スペイン | 4.97% | $8,689(約130万円) |
フランス | 4.82% | $9,588(約144万円) |
日本 | 3.90% | $10,869(約164万円) |
ギリシャ | 3.38% | $9,690(約146万円) |
ポルトガル | 2.95% | $8,215(約124万円) |
オランダ | 2.73% | $8,487(約128万円) |
バハマ | 2.70% | $5,325(約80万円) |
出典:Squaremouth
Squaremouthではまた、長距離の旅に出る旅行者に対し、旅行遅延および乗り継ぎ遅延を補償する保険を検討するようアドバイスしている。
低予算の旅行先はこちら
旅行代金が高騰しているからといって、予算重視の旅行者が春の休暇の夢を捨てる必要はないとして、このレポートが紹介している旅行先がある。上記で人気のメキシコに加え、バーミューダ($3,987、約60万円)、ドミニカ共和国($4,726、約71万円)、ジャマイカ($4,747、約71万円)、アルバ($5,121、約77万円)の5つだ。「高価な旅行先に代わる手頃な旅行先」とされているものの、日本人の感覚ではそれでも高いなという印象があるが、欧州やアジアと比べればお手軽ということだろう。
最新のデータインバウンド
【訪日外国人数】2024年10月訪日客数331万2000人 単月最高を記録、累計は過去最速で3000万人を突破 (2024.11.21)
2025年 世界の旅行トレンド「オールインクルーシブ」「グルメ重視の宿」「ロケ地巡り」など8つに注目 ーエクスペディア (2024.11.19)
2025年世界の旅行予測、伝統的な旅の価値観を壊し、自己成長を促す9つのトレンドとは? ーブッキングドットコム調査 (2024.11.15)
進化する世界の旅行者ニーズ、アドベンチャーからスロートラベルまで2025年の注目トレンド ーヒルトン調査 (2024.11.14)
持続可能な都市を評価するGDSインデックスのトップ40 2024年版が発表、伸び率の高さで熊本評価 (2024.11.11)
世界の旅行者が注目するサステナブルな旅、その意識と行動のギャップとは?ートリップドットコム調査 (2024.11.07)
米大手メディア ナショナルジオグラフィック「2025 年に行くべき世界の旅行先25選」に金沢を選出、その理由は? (2024.11.05)
【宿泊統計】2024年8月外国人延べ宿泊者数2019年比39.5%増の1324万人泊。石川県で159.4%増を記録 (2024.11.01)
世界一の美食の街・東京の星付き店 世界トップの170軒、ミシュランガイド東京2025発表。デザートレストランも新掲載 (2024.10.30)