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急進するオンラインマーケティングを牽引するBooking.comが東京でセミナー開催

2013.05.21

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出典:やまとごころ.jp

ウェブが広げたソーシャル・ネットワーク時代に、徹底した「口コミ」の場の提供により、急進するオンラインブッキングサイトがある。Booking.comだ。

96年、オランダの田舎町から二名の従業員でスタートしたウェブサイトは、現在、月間3000万超のユニークユーザー数を誇り、掲載施設は181カ国・30万件を超える。世界50カ国に100以上のオフィスを展開するグローバル企業に成長した。

躍進の理由は、世界中から多国籍の利用者を送客し、その要望を正確に把握することでニーズに応えているからだ。つまり、 利用者が求めていることは、正確な情報に加え、納得感のある料金。インターネットという、国境の無い市場において安心して予約をできるよう、透明性、整合性のある料金提示が求められ、それにしっかり答えている。

5月16日、シェラトン都ホテル東京にて、その成功プロセスと今後の戦略を語るセミナーが開催された。

アムステルダム本社から幹部も来日し、白いYシャツにブランドロゴと同じ紺のネクタイ、スカーフを着けた総勢80名のスタッフが360名に及ぶ提携先のホテル関係者を迎えた。会場も紺色と水色にライトアップされ、ブランドイメージを演出。

同社のアジアパシフィックディレクターのエイドリアン・カリー氏は、「現在のモバイル市場の大きな転換期に合わせ、Booking.comを利用した宿泊施設ブッキング数は、2011年の収益は10億USドルから2012年には30億USドルに増大した。特にアジアパシフィックは、世界のモバイルユーザーの半数をしめています」と説明。その原動力になっているのが「世界中からサイトに投稿してくる旅行者からの口コミ情報」だ。常時、直近14ヶ月に投稿された2千万件の情報をサイト上に開示している。

また北アジア・リージョナルディレクターのジェームス・ホワイトモア氏も、オンラインブッキングは「鮮明な画像と正確な情報が強みになるため、常にパートナー施設と情報を共有し、エンドユーザーへのニーズをアップデートし続けることがキーになる」とスピーチ。

ストラティジックパートナーシップ・アカウントマネージャー森基氏は、「ユーザー体験の最適化を目指しユーザインターフェイスを日々最適化すること」を強調する。それがウェブマーケティングを効率化し、コンテンツ作り、さらにカスタマーケアの充実化を図る強みとなっている。

ゲストスピーカーとして登壇したJNTO事業連携推進部部長 大野金幸氏も「ソーシャルメディア対策にいっそう力を入れたい」とオンラインブッキングトレンドを応援する構えだ。

Booking.comはアジア地域では2007年シンガポールオフィス開設を皮切りに、日本でも東京・大坂と立て続けに拠点を拡大。
インバウンド業界を活性化する同社に今後も注目だ。

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