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★徳島県クルーズ船誘致に手応え 3年で3倍超の1万人に

2018.04.06

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徳島県で、クルーズ船誘致策が進んでいる。豪華クルーズ客船「マジェスティック・プリンセス」は、今月1日台湾を出発、鹿児島港を経て4日に徳島県の小松島港に寄港した。

乗船していた観光客約3,800人のうち2,000人が同県勝浦町で開催されている「勝浦さくらまつり」へ参加するため、バスに乗車した。勝浦町は小松島港から車で約30分ほどの場所にある。昨年10月、勝浦町はさくらまつりを運営する生名ロマンの会などと協議会を設け、中国語や英語での観光パンフレット作成、通訳の手配、和服の貸出などといった外国人観光客受け入れの準備を進めてきた。当日は、地元の中学生や高校生が参加者に対して祭りの案内をするなどボランティアとして協力した。

また、徳島市の阿波おどり会館には、約200人の観光客が訪れて阿波おどり体験を楽しんだ。

県内唯一の空港、徳島阿波おどり空港は、国際線の運行を目指して今年1月に国際線ターミナルを整備したが、現在のところアジア圏からのチャーター便運行するのみにとどまっている。

一方で、台湾、香港を中心に積極的にクルーズ船を誘致してきたこともあり、クルーズによる旅客数は、2014年は3,000人だったが、2017年には1万人を突破し、外国船は4回寄港した。今年は11隻の寄港を予定しており、今後も伸びが期待できる。

県は小松島港の埠頭に乗下船時の安全性を高めるためのフェンスを設置するなど、引き続き環境整備に努める。

(やまとごころ編集部)

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