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★百貨店大手5月売上高3社増収、免税売上高は全社プラス

2018.06.05

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6月1日、百貨店大手5社が2018年5月の売上速報を発表し、3社が前年同月を上回った。前年に比べて連休が1日少なかったことや上旬の気温が低かった影響もあったが、インバウンドは全社で好調に推移した。

三越伊勢丹ホールディングスは2.4%増となり、国内百貨店の既存店売上は10ヶ月連続、首都圏の三越伊勢丹の既存店売上も12ヶ月連続で前年実績を上回った。基幹店ではGWの催事を中心に動員を伸ばしたことが売上を牽引。免税売上は、日本人同様に化粧品や高額品への関心が高く、引き続き好調に推移している。

阪急阪神百貨店は、2.3%プラス。阪神本店では建て替え工事による売り場の入れ替えや、月末3日間の臨時休業による影響が大きく、前年実績を若干下回ったが、阪急本店、阪急メンズ東京、博多阪急などの都心店は、好調に推移。また、阪急梅田本店のインバウンド売上は約6割増と好調が続いており、リピーターによる化粧品購入を中心とした消耗品、高額のジュエリーや時計、ファッションアイテムも好調に伸長した。

大丸松坂屋百貨店の売上高は1.3%増。気候の影響で夏物衣料品の動きが鈍かったものの、訪日客を中心に化粧品やラグジュアリーブランド、高級時計などが好調だった。免税売り上げに関しては、客単価は1%減少したものの、客数は58%増と好調に推移したことから、18ヶ月連続のプラスの56%増となった。

一方、高島屋は0.7%減で今年2月以来のマイナス。商品別では、高額品の特選衣料雑貨や宝飾品の好調をうけて、免税売上高は18.2%増と好調だったが、日本橋店の改装や立川店・米子店の売り場面積縮小により前年に届かなかった。

そごう・西武も2.6%減で前年7月以来のマイナスだった。美術や時計などの高級雑貨が好調で全体を牽引したものの、気候の影響を受け婦人服などが苦戦。免税売上高は、化粧品などの消耗品が伸長し、40%増と好調に推移した。

(やまとごころ編集部)

 

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