インバウンドニュース
★インバウンド客の利便性向上を目指し、日本国内のECサイト予約・販売で免税対応 実証実験へ
2018.11.27
日本政府は「観光立国」として2020年までに訪日外国人旅行消費額8兆円達成を掲げている。この目標到達には、消費の37.1%を占める「買い物」における利便性向上が不可欠だ。そこで、これまで実店舗で購入しないと適用されなかった免税をEコマース上でも適用可能にする日本初のサービス「eTaxFree-Japan TaxFree Online Shopping(以下eTaxFree)」の実証実験を始める。これは、ヤマトホールディングス傘下の(株)ヤマトシステム開発とJR東日本グループの(株)日本ホテルが行う。
これは、「eTaxFree」サービスに対応するウェブサイトから、訪日前の外国人が商品を予約すると、免税店運営の許可を有する宿泊先のホテルの免税カウンターから購入・受け取ることで免税適用を可能にするシステム。第1段として、訪日客に人気のある化粧品会社、(株)資生堂ジャパンにて、実証実験商品予約専用サイトを設け、サービスの有効性を検証する。実験開始時は中国語(簡体字)のみだが、今後は多言語展開も検討する。
日頃からネットショッピングや越境ECに慣れた訪日客にとって、免税のために費やす移動時間の短縮、受け取りの確実性などの利点がある。商品受け取りは、実証実験に参加する(㈱)日本ホテルが運営する「ホテルメトロポリタン エドモント」「ホテルメトロポリタン 丸の内」が対象。実証実験期間は2018年11月20日〜2019年5月31日まで。実験期間中は、利用客に送料や手数料は発生しない。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
国交省、手ぶら観光補助事業の募集開始 訪日外国人向けサービス拡充の動き
関連インバウンドニュース
2024.12.13
2024年海外消費者のトレンドを読み解く越境ECヒットランキング、トレーディングカードやアニメグッズなど趣味消費が拡大
2024.12.06
2024年企業向け越境ECランキング、人気は「食器」「筆記具」。2025年は「推し活グッズ」に注目
2024.11.26
企業の人手不足を調査、正社員が足りない企業は半数超。飲食店、宿泊施設の不足率は緩和傾向に
2024.11.20
免税制度見直しを控え、中国人旅行者の免税店での買い物動向調査。レジに並ぶ時間の限界は?
2024.11.12
越境ECの日本商品ニーズを調査、円安で平均購入単価7.6%上昇。人気アイテムはフィギュア
2024.11.08
インドネシアZ世代の訪日関心度や購買パターン調査、95%が日本旅行に興味あり。旅行予算金額は?
2024.10.04
美容サロンのインバウンド調査、半数超が利用意向あり。清潔感が魅力、人気のメニューとは?
2024.09.26
中国の2024年大型連休「国慶節」の旅行消費調査、4割弱が日本旅行を予定。日本で一番人気のエリアは?