インバウンドニュース
★北海道で中国人観光客向けスマホ決済導入、観光・交通・医療機関などで実証実験スタート
2018.11.28
訪日中国人観光客の間でも人気の観光地である北海道を旅行する訪日客の25%が中国人観光客である。彼らの多くは、自国での買い物などで、スマートフォンを用いたQRコード決済が一般的になっており、中国人観光客の多い日本の地域では、彼らに買い物しやすい環境を整えることが早急な課題となっている。小売店だけでなく、観光施設や交通機関においても、ストレスのかからない潤滑な決済方法が求められている。
こういった状況を受けて、北海道運輸局では、2018年度訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業の一環として、中国人に馴染み深いQRコード決済システムであるアリペイ、WeChatペイを「観光地」「乗合バス」「医療機関」の3カ所で導入。その効果を検証する実証事業を、2019年2月28日まで行なう。
実証事業は、水族館・美術館・商業施設などの観光地を中心に、計44店舗が参加する。また、訪日外国人旅行客が病院などの医療施設で診察を受けた場合の診察料未払い対策としても、QRコード決済を導入。これは、登別市とニセコ市の病院施設が参加している。
外国人旅行者には煩雑な乗合バスでの運賃支払いにおいても、QRコード決済を導入することで、乗客および運転手の負担を軽減する効果を検証する。適用路線区間は、登別駅前〜登別温泉と、洞爺駅前〜洞爺湖温泉の区間だ。
北海道運輸局では一層の訪日外国人旅行客の消費拡大を目指し、実証実験からよりよい決済環境づくりを行う考えだ。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
キャッシュレス先進国・中国における最新のアプリ・決済事情 日本のインバウンド対応に応用させるコツは?
京都における国慶節期間の免税売上、半数近くが台風21号の影響などで売上減。キャッシュレス決済が欠かせない存在に
関連インバウンドニュース
-
2025.04.25
訪日外国人の鉄道利用、北陸・東北など地方5路線で2倍超の伸び
-
2025.04.23
自治体の観光施策 成果実感3割未満、データ活用と分析に課題
-
2025.04.02
福岡市、デジタルノマド誘致で1.1億円の経済効果。2024年イベントに430人参加
-
2025.03.03
優良ガイドを評価し、高付加価値旅行業界の発展目指す「Guide of the Year 2025」発表、6名のガイドを表彰
-
2024.12.20
2023年の国際会議統計JNTOが発表。日本開催は前年比2.5倍、外国人参加者数は4倍に、対面式が回復
-
2024.12.10
台湾ITF2024来場者へ訪日意向を調査、今後の旅行先は地方志向へ。レンタカー利用に前向きな姿勢も
-
2024.12.03
「ワンピース」が熊本の訪日外国人増に大きく貢献、最大は宇土市で2019年度比7倍に ーナビタイムジャパン
-
2024.11.26
企業の人手不足を調査、正社員が足りない企業は半数超。飲食店、宿泊施設の不足率は緩和傾向に