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★京都市、バス停にカメラ設置 混雑時に素早く増便

2017.09.11

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京都市交通局は、外国人観光客の増加に伴い、バスの停留所にカメラを設置し、混雑時に素早く増便できる取り組みを今春より開始した。

近年、訪日客をはじめとした観光客で溢れ、平日でもバス停で混雑が生じている京都市。市民の足ともなっている市バスは、大きな荷物を抱えた観光客で混み合い、市民生活にも影響が及んでいる。

これを受け、京都市交通局は市内最多の1日約5万人が乗降するJR京都駅前をはじめ、繁華街や観光地に近い7カ所のバス停で14台のカメラを設置し、対策を進めている。従来は、乗務から営業所へ戻った運転手の報告で判断していため、増便を決めるまでに時間がかかり、混雑時とタイミングが合わないこともあった。しかし現在は、営業所の担当者が専用モニターを見て、混雑の状況をリアルタイムで確認しているため、増便決定までの時間が大幅に短縮されたという。

京都市交通局は、来春をめどに、均一運賃区間のバスが1日乗り放題になる「市バス・京都バス一日乗り放題乗車券カード」を500円から600円に値上げすると同時に、バスと地下鉄が利用できる「京都観光一日(二日)乗車券」を300円値下げすることで、観光客を地下鉄へ誘導する方針も打ち出しており、混雑緩和に向けた取り組みを加速させている。

(やまとごころ編集部)

出典:

日本経済新聞

京都新聞

 

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