インバウンドニュース
訪日客の迷子や落とし物アナウンスの館内放送に新しい多言語サービス、大阪城天守閣で導入
2019.05.07
2017年度の年間入館者数275万人のうち、約半数が外国人観光客という訪日客に人気のスポットである大阪城天守閣で、迷子や落とし物などの館内アナウンスを多言語でおこなうサービス「USENおもてなしキャスト」が4月から開始された。
これまで大阪城天守閣では、多言語で録音された汎用コメントを使用するとともに、多言語対応できるスタッフが外国人からの問い合わせに対応してきた。しかし、汎用コメントでは対応しきれない場合や、バイリンガルスタッフの不在もあることから今回のサービス導入となった。収録されたコメントは日本語・英語・韓国語・中国語の4カ国語で放送されるため、放送時間が長いというデメリットもあったが、今回からは状況に合わせて発信言語を選択できるようになり、放送時間が大幅に短縮された。
「USENおもてなしキャスト」は株式会社 USENが提供するツール。日英中韓の4ケ国語から選択し、状況に応じて的確な情報伝達をする館内アナウンスサービスで、観光施設では初めての導入となる。容易な操作方法で発信したい言語を選択したり、名前を入力すると音声合成による名前入りアナウンスも可能となった。一層の観光客増加が見込まれる繁忙期のゴールデンウィーク時において、来場者を待たせることのない、スムーズなサービスが期待できる。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.11.18
2024年のベスト・ツーリズム・ビレッジ発表、55地域認定。日本は鹿児島と山形の2地域が選出-UN Tourism
2024.11.01
中国10都市で安全安心に関する意識と要望を調査。訪日客の災害時の不安や対応方法が明らかに
2024.10.21
2024年「世界の持続可能な観光地トップ100」発表。7年連続の釜石含む5地域入選、3地域がシルバーアワード受賞
2024.10.15
2023年の旅行・観光業界、CO2排出量減。持続可能な業界への成長を報告 ―世界旅行ツーリズム協議会
2024.08.29
「ジャパン・ツーリズム・アワード」第8回の受賞決定、持続可能性や地域産業の維持発展への取組を評価
2024.07.16
持続可能な観光に向けた「CopenPay」コペンハーゲンで開始、旅行者の環境に配慮した行動で特典を付与
2024.06.18
オーバーツーリズム対策で富士山五合目ゲート設置、登山者1人2000円徴収
2024.05.21
欧米豪、富裕層の西日本・九州への誘致目指し、広域連携「西のゴールデンルート」アライアンス設立