インバウンドニュース
最先端技術や文化産業など集積した大型複合施設「羽田イノベーションシティ」オープン、インバウンド見据え日本文化発信施設も併設
2020.07.08
羽田空港と隣接し、商業・オフィス・医療研究・コンベンションなどの異分野施設が複合した「HANEDA INNOVATION CITY」が7月3日、オープンした。羽田空港周辺は近年の空港利用増加も相まって、今後のさらなる国際化と活性化が期待されているエリアで、京急空港線・東京モノレール「天空橋」駅直結の大型施設だ。ロボティクス、先端モビリティなどの先端産業と伝統、観光、芸術などの文化産業を掛け合わせ、グルメや日本文化、ライブイベントといったインバウンド向けの体験も発信、複合的なひとつの「街」として、国内外の交流を誘発していく。
地域を超えた全国的なネットワークを意識し、全国の信用金庫や地方公共団体、大学をつなげ仕事を創出する施設「よい仕事おこしプラザ」内には、「新型コロナウィルス対策・ご相談本部」を設け、感染拡大により影響を受けている中小企業の経営を支援する。商談会の開催や事業者の紹介、飲食店などの情報発信の支援などを行い、販路拡大や経営課題の見極めなど、経営のV字回復をバックアップしていく。
先端産業と文化産業を、日本庭園を意識した植栽の「イノベーションコリドー(にぎわいの遊歩道デッキ)」沿いにバランスよく配置し、在日外国人や訪日旅行者も積極的に誘客する。日本の伝統文化や工芸などの「ものづくり」を体験できる施設や、日本の食文化を五感で味わうことができる飲食モールも展開。「アート&テクノロジーセンター」では日本の芸術文化を最新技術を通じて発信、温泉文化も体験してもらえるよう、空港を臨む絶景ポイントには「足湯スカイデッキ」を設け、芝生広場や約3000人まで収容できるイベントホールなどで賑わいをもたらしていく考えだ。
(やまとごころ編集部)
関連インバウンドニュース
-
2025.08.13
インバウンド時代の日本人、4人に1人が”話しかけられた” 喜びと戸惑いが交錯
-
2025.07.10
SNS口コミで選ぶランキング、大阪が2025年の都市魅力度1位。日本6都市が上位
-
2025.05.09
行政自治体インバウンド担当者への意識調査、7割が「地域や組織内の理解不足」を課題に
-
2025.04.25
訪日外国人の鉄道利用、北陸・東北など地方5路線で2倍超の伸び
-
2025.04.23
自治体の観光施策 成果実感3割未満、データ活用と分析に課題
-
2025.04.02
福岡市、デジタルノマド誘致で1.1億円の経済効果。2024年イベントに430人参加
-
2025.03.03
優良ガイドを評価し、高付加価値旅行業界の発展目指す「Guide of the Year 2025」発表、6名のガイドを表彰
-
2024.12.20
2023年の国際会議統計JNTOが発表。日本開催は前年比2.5倍、外国人参加者数は4倍に、対面式が回復