インバウンドニュース
世界観光機関、Googleとパートナーシップ締結。持続可能な観光復興に向けてデータ分析やデジタル化など推進
2021.06.01
世界観光機関(UNWTO)は5月24日、Googleと連携し、新たに世界観光の復興を主導するという合意に署名したことを発表した。
この合意書は、国連の観光専門機関とGoogleの間の過去の協力に基づくもので、今回の連携は、改革、教育、データ、市場調査の力を活用し、持続可能で包括的な回復を推進することに焦点を当てている。Googleが開発したDMO向け新しい能力開発カリキュラムは、目的地別に現在の状況と直面している固有の課題を反映するように調整されたトレーニングで、目的地のデジタル化を促す。
このトレーニングには、Googleとのデータ共有契約も含まれており、UNWTOによる観光の回復に向けたデータ「UNWTO Tourism Recovery Tracker(世界観光機関 ツーリズム・リカバリー・トラッカー)」の解析強化にもつながる。
また、2020年にヨーロッパ、中東、アフリカでパイロット版が実施された支援プログラム「Tourism Accelerator Program(ツーリズム・アクセレーター・プログラム)」を世界に拡大する。このプログラムでは、観光復興としてデジタル化を推進することの重要性と、データや市場調査などを効果的に活用できるようDMOをスキルアップすることの利点が示された。
今回の提携でGoogleは、復興段階での支援だけではなく、将来を見越した観光全体の改革を促進および支援することを目的としたスタートアップコンテストなど、UNWTO主導型の推進を継続的に支援していくと言う。
将来的には、UNWTOとGoogleは、観光に関連する共同研究プロジェクトも実施していき、両者をリーダーとしてさらに確立し、政府、目的地、企業に、観光の復興へ導くために必要な信頼できるデータと考察を提供していく考えだ。
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