インバウンドニュース
2020年の流通額は8兆円、中国の一大EC商戦「618」 長引く海外渡航制限下で日本文化を楽しめる日本酒やアニメなど販売
2021.06.14
6月1日から6月18日までの間、中国全土で「618」と呼ばれるECセールイベントが催行されている。これは、中国全土のECサイトが一斉にセールを実施する初夏の一大EC商戦。特に最終日の6月18日には各ECサイトで最大のプロモーションが行われ、中国全土と中国EC業界全体が盛り上がる一大ショッピングイベントとなっている。
ラオックス株式会社は、長引く海外渡航制限を鑑み、中国市場で人気の定番商品に加え、日本文化を感じさせる日本酒やアニメをラインナップしたことを発表した。今年は、日本文化を愉しめる商品がトレンドとなることを予測し、昨年巣ごもり生活を快適にしたいという意識の高まりから売れ筋として伸び率トップだった高級家電や、近年人気の高い化粧品、ベビー用品、トイレタリー用品、健康食品に、これらの商品を加え、海外旅行に行けない中国消費者のニーズに応えていく。
中国におけるインターネット利用者数は昨年12月時点で9億8900万人、ECサイト利用者数は7億8200万人おり、今後もネットの普及率上昇とともにECサイト利用者数の増加が見込まれ、中国EC市場の盛り上がりは今後も続くだろうと予測されている。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために世界的な渡航制限が続く中、ECは中国消費者にとって、海外商品を入手する重要なチャネルとなっており、昨年2020年の「618」期間中の全流通取引総額は前年比43.78%増の約8兆円にのぼった。ラオックスが618に参加するのは今年で4回目だが、昨年2020年の売り上げは、前年比45%増で、今年2021年は前年比30%増の売上を目標として掲げている。イベントの継続的な参加により、さらなる日本国内メーカーの中国市場への進出拡大をサポートする。
昨年アリババ傘下のBtoC越境ECプラットフォームを通じて「618」のキャンペーンに参加した中国国外のブランドは、欧米企業を始めとした92か国地域から約2万5000に上り、新規参加ブランド数は前年比64%増だった。今年は中国国内外合わせて昨年の2.5倍となる約25万のブランドが参加する予定で、海外ブランドが中国市場にアクセスするための重要な入り口として注目されている。
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