日本政府観光局（JNTO）は、東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会を機に、CM、テレビ番組などの配信を通じて、海外に日本の魅力を集中的に発信していくことを発表した。CMでは、世界的に著名なオリンピアンであるアシュトン・イートン氏を起用する。米国のNBCや欧州のEUROSPORT等のグローバルメディアにて、JNTO が制作したプロモーション動画を大会期間中、全世界で配信する。

米国出身のアシュトン・イートン氏は、ロンドン・リオ両大会での十種競技にて2大会連続の金メダリスト。日本各地でラン、カヌー、サイクリング等のスポーツを体験し、その模様を伝えていく。また、海外メディアでもオンラインにて情報を提供するとともに、旬の観光素材をニュースレターを34本分にまとめ、全世界1.9 万媒体に配信する。海外旅行を心待ちにしている世界中の方々に日本全国の観光地の魅力を伝え、訪れたい国として日本を選択してもらえるようにというのが狙いだ。

グローバルメディアとの連携としては、主に以下のような媒体との取り組みが行われる。それぞれの媒体で、大会期間前から期間中にかけ、CMを50-300回程度放送する予定だ。

1.NBC
米国内での東京五輪の独占放映権を持ち、7000時間の放映を予定。ライフスタイル番組にて、日本の魅力の1つとして大分県を紹介する。

2.FOX SPORTS ASIA
アジアパシフィック地域をカバーする衛星スポーツ専門局で、スポーツと旅にフォーカスした番組を６月から東南アジア・東アジア諸国で放送している。東京五輪の新種目「空手」などを含むスポーツを取り上げながら、観光スポット、自然、食、地域の人々を紹介する。

3.上海五星体育（五星体育伝媒有限公司）
中国最大級のスポーツ専門チャンネルで、長野、北海道、神奈川、東京を紹介。五輪競技や会場のある都市を絡めながら、新たな体験型アクティビティや穴場スポットを紹介していく。

4.EUROSPORT
欧州域内での東京五輪の放映権を持つスポーツ専門放送局。

5.SKY NEWS
イギリス、ドイツ、イタリアなどで高いリーチを誇る欧州のニュースチャンネル。

6.FRANCE TÉLÉVISIONS
フランス国内での東京五輪の放映権を持つ公共放送。聖火リレーをダイジェストで紹介する1分のミニ番組を毎週放映。

また、多様なアクティビティを楽しめる日本の観光地の魅力を発信することを目的に、47都道府県すべてを紹介した動画を制作し、東京2020組織委員会やJNTOの海外事務所等を通じて海外に日本の魅力を発信していく。