インバウンドニュース
沖縄の伝統芸能のブランディングとインバウンド拡充を狙い、世界に向けて動画を公開 —国立劇場おきなわ
2021.08.17
国立劇場おきなわが、沖縄の伝統芸能をインバウンドに向けて広くプロモーションするため、多言語のPR動画を制作した。組踊や琉球舞踊といった、18世紀から発展した沖縄独特の芸能文化を、エメラルドグリーンの海や城跡、国立劇場の映像を交えながら紹介している。
動画の字幕は英語・日本語併記、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語の4種類から選ぶことができ、「Traditional Okinawan Performing Arts from National Theatre Okinawa」という英語タイトルがついている。英語で入るナレーションは、沖縄県出身でグローバルボーイズグループJO1のリーダー、與那城奨が担当した。出演者は伝統芸能舞台で活躍する中堅・若手を起用し、配信は国立劇場おきなわ公式YouTubeチャンネルで行なっている。
この動画は、文化庁が日本の様々な文化を多数のプログラムを通じて発信する「日本博」で採択された「琉球王朝の美~沖縄伝統芸能、その継承と発信~」の個別プロジェクトだ。国立劇場おきなわは、日本国内に6つある国立劇場の一つで、沖縄伝統芸能の保存と振興、伝統文化を通してアジア・太平洋地域の交流拠点となることを目的として2004年に開場した。沖縄主要芸能である組踊と琉球舞踊は、劇場で頻繁に演じられている。
組踊は唱え、音楽、踊りで構成されている歌舞劇で、1972年に国の重要無形文化財、2010年にはユネスコが無形文化遺産に認定した。琉球舞踊は、「古典舞踊」「雑踊」「創作舞踊」などのジャンルがあり、今も優れた作品が生み出されている。2009年には、国の重要無形文化財に指定されている。これらの動画を通じて、世界各地の視聴者に沖縄の伝統芸能と、国立劇場おきなわの魅力を幅広く発信していく考えだ。
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