インバウンドニュース
日本の優れた商品を表彰「おもてなしセレクション」選定、海外や訪日客への販路拡大をサポート
2023.06.05
「日本のおもてなしを世界のOMOTENASHIへ」を合言葉に活動するOMOTENASHI NIPPON実行委員会は6月1日、日本の優れた商品・サービスを発掘・認定し、国内外に発信するプログラム「OMOTENASHI Selection(おもてなしセレクション)」の2023年度第1期の受賞者を発表した。
このプログラムは、2015年に創設されたアワードで半期に一度開催され、日本在住の外国人有識者による現物審査によって認定される。
プログラムを主催するOMOTENAHI NIPPON実行委員会は、民間企業20社以上で運営されている組織。各メンバーや参加企業・団体が持つノウハウや技術、ネットワークを最大限に生かし、日本の商品やサービスを広く知ってもらうことを目的に活動しており、優れた商品はもちろん、必要な経営資源の確保が難しい中小企業の販売強化のサポートも行う。
今年は、インバウンド復調の兆しを受け、国内外に向けて認知向上・販路拡大に積極的な企業・事業者から、生活雑貨やインテリア、IT、食品、宿泊施設、飲食店、体験プログラムなど7ジャンルにエントリーが集まり、2015年以来最多となる134商品が受賞。特に評価の高い商品・サービスに対して贈られる「最高金賞」には3商品が選ばれた。
1つ目の新感覚スイーツ「NOUGAT℃サンド」(株式会社展真ダイニング)は、甘さと香ばしさのバランスが良く、温度による食感の変化が楽しめる点が評価され、選定員によると「日本らしい創意工夫やおもてなしの心が感じられる」という。
2つ目の、新潟・燕三条で生まれた【竜神】(有限会社大真産業)は、ステンレス製の高級包丁シリーズ。「日本の高度な職人技を感じられる逸品」として、洗練されたデザインと高い機能性が評価された。
3つ目の「スープボーテ」(株式会社ナチュレ・ホールディングス)は、野菜をふんだんに使った具だくさんのスープで、低糖質で野菜不足を補える点が高評価だった。
その他、今回から新設された地域創生賞には「サントリー本格焼酎 大隅」(サントリー株式会社)、サステナブル賞には「25年保存の美味しい備蓄食 サバイバルフーズ」が選出された。
受賞商品は、海外進出のサポートを受けることができ、越境EC「Le marce Paris(レ マルシェ パリ)」の特設ページ「OMOTENASHI Selection」で6月下旬以降販売される。ここでの販売を通じて、商品の魅力を、海外及び訪日旅行客に伝えていく。
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