インバウンドコラム
開催概要
アドバタイジングウィーク・アジア2017が5月29日~6月1日まで、東京・六本木で開催。やまとごころ編集部も参加してきましたので、ここにその様子をレポートします。
◆アドバタイジングウィークとは?
アドバタイジングウィークは、「広告」を社会にアピールするために、2004年にアメリカ広告業協会(AAAA)によって立ち上げられ、毎年ニューヨークで開催されており、セミナーやワークショップ、ライブやコメディーショーなどのコンテンツが盛りだくさん、4日間のイベント開催中の延べイベント数は260以上、総参加者は9.8万人以上にのぼります。
◆アドバタイジングウィーク・アジアとは?
ニューヨークで開催されるアドバタイジングウィークの盛況ぶりを受け、昨年より「アドバタイジングウィーク・アジア」が東京でスタート。
本年は、FacebookやP&G、スバルといった大手企業による講演や、同業種とのセッションなどのプログラムで、広告業界について、さまざまな角度から情報を吸収し、刺激を味わえるイベントです。
マーケティングや広告、テクノロジー、エンタメ業界などの第一人者が東京に集い、ビジネスを前進させ、グローバル業界に影響を与えるためにできることをディスカッションするアドバタイジングウィークの中でも、インバウンドに関するセミナーもいくつか開催されました。その中のいくつかを紹介します。
中国のデジタルマーケティングで効果を出すための3原則! ヤフーのアカウントプランナーから見た、百度リスティング広告運用のポイントとは
日時:2017年5月30日(火)16:30~17:20
講師:
ヤフー株式会社 マーケティングソリューションズカンパニー 検索広告事業本部 カテゴリーインサイト部長 坪井 伸展氏
バイドゥ株式会社 国際事業本部 検索事業部 事業部長 和田 彩美氏
2016年11月に業務提携を発表したバイドゥ株式会社とヤフー株式会社。その2社の方から、日本と中国のマーケットの違い、中国市場においてデジタルマーケティングで効果を出すために抑えておくべき3つのポイント「ユーザーを知る」「ボリュームを知る」「コミュニケーションを知る」について、具体例も交えての紹介がありました。
百度が提供する検索トレンド・サーチ・ツール「百度指数」を活用することで、最近の人気急上昇のワードや、特定のキーワードのトレンドの把握などを把握できるそうです。例えば、中国語で日本旅行を意味する「日本旅游」というワードは、効率的に遊ぶという意味のある「攻略」や、民泊を意味する「民宿」といった単語との相関性があることが分かります。
また、最近は、中国で「進撃の巨人」という言葉が急上昇ワードランキングで4位になったこともわかったのだとか。それは、4月より日本で進撃の巨人Season2がスタートしたことが強く影響しているようです。
Googleトレンドのような機能を持つ「百度指数」。使用するためには、中国現地で利用できる電話番号などの情報と共に会員登録が必要ですが、可能な方は登録して使ってみたいサービスです。
中国ビジネスにまつわる10の数字
日時:2017年5月30日(火) 17:30~18:20
講師:
バイドゥ株式会社 国際事業本部 マネージャー國井 雅史氏 石井 佳絵氏
目まぐるしいスピードで変化する巨大なマーケット「中国」。特に、インターネット領域に関しては、ユーザー規模は日本の10倍/100倍が当たり前、サービスの合理化、多様化が急速に進んでおり、日本よりも圧倒的に進んでいます。そういった中国ビジネスで関心の高いインバウンド、越境ECなどのデジタルマーケティング業界について「10の数字」を切り口に紹介がありました。
中国の人口は13.75億人、うち海外旅行者数が1.22億人、日本の人口を上回る中国人が、海外旅行に出かけています。インターネット人口は7.31億人ユーザー、そのうちモバイル人口が6.9億ユーザーで、平均インターネット利用時間は3.7時間/日、日本人の倍以上の時間、インターネットを利用していることになります。また、中国では、デジタル決済がとても発達しています。オンラインでの利用はもちろんのこと、QRコードを読み込むだけで支払いができ、レストラン、スーパーマーケット、コンビニだけでなく、屋台など個人経営のお店でも使えるほど、広く浸透していて、デジタル決済による売り上げは年間600兆円にもなるそうです。
総括
2016年の訪日外客数は2404万人、中国からは637万人もの人が日本訪れ、全体の4分の1以上を占めています。一方で、中国から海外旅行に出かける人が、年間1億2千万人以上ということを考えると、日本を訪れる中国人はわずか5%にすぎません、加えて、中国が目覚ましい発展を遂げている最中だということを考慮すると、可能性は無限大です。
日本に興味を持つ中国の方たちに対して、日本の魅力を最大限に伝えるためには、『中国』という市場を正しく理解し、効果的な方法で情報を発信していく必要があります。
その一つとして、中国の最大手検索サイト「百度(バイドゥ)」が持つ情報やノウハウは、参考になるのではないでしょうか。
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