データインバウンド
【外国人宿泊者数】2018年7月は前年同月比14.4%増の859万人泊、宮城県筆頭に東北で大幅増
2018.10.02
刈部 けい子観光庁が発表した2018年7月の宿泊旅行統計調査結果によると、全体の延べ宿泊者数は4453万人泊で、前年同月比3.0%の減少となった。日本人延べ宿泊者数は前年同月比6.4%減だったが、外国人延べ宿泊者数は、前年同月比14.4%増の859万人泊で、7月としては調査開始以来の最高値を記録した。また、800万人を超えたのは830万人だった4月に続いて今年二度目となった。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は19.3%だった。
外国人宿泊者の伸びを三大都市圏と地方部の前年同月比で見ると、三大都市圏で16.0%増、地方部は12.0%増で、3カ月連続で都市部の伸びが地方部を上回った。
都道府県別の伸び率トップは6月も1位だった宮城県で、87.3%増の3万4500人。2位は青森県で81.9%増の4万690人、また、秋田県(57.3%増)、山形県(47.1%増)など東北の健闘が目立った。青森県をのぞく東北各県では台湾からの宿泊客数が1位で、青森県では中国、台湾が同率トップだった。仙台空港と台北間は、2016年6月にはタイガーエアーが、2017年9月にはピーチが、定期便として運航されるようになったことも影響していると見られる。
なお、東北運輸局の発表では、今年1月~6月の上半期に東北地方に宿泊した外国人旅行者は延べ57万3970人で、前年同期比37%増と大きく数字を伸ばした。
7月の宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位が中国、以下台湾、韓国、香港、アメリカとなり、この上位5カ国・地域で全体の74.3%を占めた。伸び率が大きかったのはイタリアの50.6%で、6万7120人。また、上位5カ国のうち4位ベトナムをのぞくと欧州とオーストラリアが占めた。
国籍別の宿泊者数構成比では、韓国、タイ、マレーシアで北海道が1位、その他の国と地域では東京都が1位だった。
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