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【訪日外国人数】2020年11月訪日客数、14カ月連続の前年同月割れも10月から倍増し5万6700人に

2020.12.17

刈部 けい子

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日本政府観光局(JNTO)が12月16日に発表した2020年11月(推計値)の訪日外国人数は、前年同月比97.7%減の5万6700人だった。14カ月連続で前年同月を下回ったものの、実数としては10月の2万7400人から倍増する形となった。

また、2020年1月から11月の訪日外国人数合計は405万7200人(前年同期比86.2%減)となった。前年は11月末で、3000万人へあと一歩と迫っていた。

なお、JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない。

中国、ベトナムからの訪日客は各1万人超え

11月の訪日客で最も多かったのは中国の1万8100人、ついでベトナムの1万4700人と両国は今年3月以来久しぶりに1万人台を超えた。特にベトナムは前年同月比が64.9%減で減少率が縮小した。とはいえ、JNTOの重点22市場の多くで、99%を超える減少となっている。

日本とアジアの一部の国・地域では「ビジネストラック」や「レジデンストラック」が運用され(詳細はこちらを参照)るなどビジネスでの往来は再開され、留学、家族などの入国も緩和されている。また、11月1日 からは、中国、ベトナム、韓国など11の国と地域に対する感染症危険情報がレベル2に引き下げられたこともあり、訪日外国人数の実数は徐々に増加している。ただし、日本への直行便は引き続き、大幅な運休や減便のままだ。

なお、9月の訪日客数(暫定値)は1万3684人で、そのうち497人が観光客だった。

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