データインバウンド
世界の入国規制状況は? 3/6時点で規制なし122カ国・地域。欧州で撤廃進み過去最多に並ぶ
2023.03.07
やまとごころ編集部UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは毎週、入国規制を撤廃した国の数を発表している。
最新(3月6日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは122カ国・地域となった。前回2月27日の時点では114カ国・地域だったが、1週間で8カ国・地域が規制を撤廃したことになる。この数字は過去最多だった12月27日に並ぶものだが、それ以降、中国への規制を再開した国・地域が増えたため減っていた。今後はさらに撤廃国が増える方向に進むと思われる。
新規規制撤廃の8カ国・地域の内訳は以下の通り
欧州 5:オーストリア、キプロス、イタリア、オランダ、ポルトガル
アジア太平洋 1:タイ
アフリカ 2:ブルンジ、ウガンダ

今回も欧州が最も多く、6カ国で規制が撤廃され42カ国が完全開国となった。いずれも観光客に人気の国であり、オランダは2月28日、イタリア、ポルトガル、キプロス、オーストリアは3月1日に中国からの渡航者への規制を撤廃した。ちなみに、12月27日の時点では47の国・地域だった。アジアでは、タイが3月1日に、中国やインドなど、PCR検査による陰性証明が必要となる国からの入国者に課していた最低1万ドルの医療保険加入義務を撤廃した。

なお、1月から掲載されている中国からの入国者に対してなんらかの規制をしているの国と地域のリストも、2月27日の24の国と地域から、6つ減って18の国と地域になっている。内訳は欧州(11→6)、アジア太平洋(6→5)、北中南米(4)、アフリカ(1)、中東(2)だ。

3月6日時点の世界の規制レベルは、なんらかの規制ありが2月27日の45%から41%に減少、まったくの規制なしが51%から55%に増えた。地域別では、相変わらずアフリカとアジア太平洋が遅れており、まだ6割弱の規制がある。
【入国規制なしの122カ国・地域一覧 3月6日時点】
欧州 42:アルバニア、アルメニア、オーストリア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、モルドバ、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニア、スイス、タジキスタン、トルコ、ウズベキスタン
北中南米 31:アングィラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、バハマ、バルバドス、ベリーズ、バミューダ諸島、ボネール島、英領ヴァージン諸島、ケイマン諸島、キュラソー島、ドミニカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ジャマイカ、メキシコ、モントセラト、パナマ、パラグアイ、ペルー、セントルシア、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、トリニダード・トバゴ、ウルグアイ、アメリカ領ヴァージン諸島
中東 7:バーレーン、エジプト、クウェート、レバノン、オマーン、アラブ首長国連邦、イェメン
アジア太平洋 20:アフガニスタン、アメリカ領サモア、ブータン、カンボジア、クック諸島、フィジー、フランス領ポリネシア、インド、ラオス、マレーシア、ニューカレドニア、ニュージーランド、パプアニューギニア、サモア、シンガポール、スリランカ、台湾、タイ、バヌアツ、ベトナム
アフリカ 22:アルジェリア、ベナン、ボツワナ、ブルンジ、カーボ・ベルデ、コンゴ、エリトリア、エスワティニ、エチオピア、ガボン、ガンビア、レソト、マダガスカル、ナミビア、レユニオン、ルワンダ、サントメ・プリンシペ、セネガル、ソマリア、スーダン、チュニジア、ウガンダ
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