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【訪日外国人数】2023年5月訪日客数2019年比68.5%の189万8900人、欧米・東南アジアなどで2019年比プラスも、回復鈍化の傾向

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日本政府観光局(JNTO)が6月21日に発表した2023年5月の訪日外国人数*(推計値)は、2019年同月比で68.5%の189万8900人だった。桜の花見シーズンで一気に訪日客が増えた4月と比べると5万人の減少となった。ここ数カ月、順調に客足が伸びていたが、200万人の大台まであと一歩という状況が続いている。

これで2023年1月から5月の累計は863万8500人、2019年同月比では、62.8%となった。

シンガポールやメキシコで2019年同月比を超える客足

5月の訪日数を市場別にみると、1位は韓国51万5700人、台湾30万3300人、アメリカ18万3400人、香港15万4400人、中国13万4400人だった。1位から4位までは4月と同じ順位だったが、5位には、前月のタイに代わり、中国がランクインした。今回の調査対象23カ国・地域のうち、コロナ禍前の2019年同月比でメキシコが55.1%増、中東地域で53.2%増、シンガポールで32%増となっており、この3カ国は大幅に増加している。以降、カナダ19.7%増、アメリカ16.8%増、ベトナム14.8%増、ドイツ7.2%増、インドネシア3.3%増など、欧米や東南アジアなど、2019年比でプラスとなる市場が増えている。5月がラマダン明けだったことや、スクールホリデー、各地からの直行便の復活などが影響しているとみられる。

なお、5月の日本人のアウトバウンドは4月よりも約1万人増え、67万5700人となった。2019年同月比53%減、前年同月比では404.2%増だった。アウトバウンドは今年に入り、毎月10万人単位で増加していたが、今月はほぼ横ばいに終わった。1月から5月の累計は863万8500人となり、2019年同期間の6割程度まで回復してきている。

*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない。

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