データインバウンド
2023年航空会社人気ランキングSkytrax発表、シンガポール航空トップ奪還。ANA3位、JAL5位にランクアップ
2023.06.28
やまとごころ編集部世界の航空機と空港の格付けで有名なSkytraxは6月に行われたパリ航空ショーで、2023年のワールド・エアライン・アワードの各賞受賞者を発表した。大賞となる世界最高の航空会社賞(World’s Best Airlines)ではシンガポール航空が2018年以来、5度目の受賞を果たした。
全日空、日本航空は他カテゴリーでも高評価
世界一の航空会社に選ばれたシンガポール航空は、ほかにも世界一のファーストクラス賞などを含む合計9つの賞を受賞した。昨年の1位から2位に後退したカタール航空も、世界一のビジネスクラス賞を始め9つのカテゴリーで受賞している。
Skytraxはシンガポール航空について、「多くのカテゴリーで素晴らしい成績を収めたが、特にファーストクラスが世界最高と評価されたことは、そのハイライトと言えるだろう」とコメントし、シンガポール航空のCEOは「航空旅行の回復に対応できるよう、たゆまぬ努力と多くの犠牲を払った社員の不屈の精神が証明された。彼らのおかげで、パンデミックから立ち直り、第一級の航空会社としてより強く、より健全になることができた」とスタッフの努力を讃えた。
3位は昨年より1ランクアップした全日空で、ほかにも空港サービスと清潔度で最高賞を受賞、4位はエミレーツ、5位はこちらも1ランクアップの日本航空で、エコノミークラスとエコノミークラス座席で最高賞を受賞している。
そのほかのカテゴリーをいくつか紹介すると、エアアジアが2010年から連続で世界で最も優れたLCC賞を、スクートが世界で最も優れた長距離LCC賞を受賞。ガルーダ・インドネシア航空は6度目の世界最高の客室乗務員賞を受賞した。最も改善された航空会社としてクウェート航空が受賞。この賞は航空会社がいかに品質向上に努めたかを反映するもので、世界的な評価やさまざまなカテゴリーにおける実績を評価する。
また、今回新設された、世界で最もファミリー・フレンドリーな航空会社にはエア・カナダが選ばれた。この賞には、家族座席に関する規定、家族専用チェックイン設備、優先搭乗、子供用機内食、子供用アメニティ/おもちゃ/アクティビティパック、子供専用機内エンターテイメント、無料受託手荷物、キャリーコット/ベビーカーの規定、旅行中の地上スタッフおよび客室乗務員によるサービス水準などが含まれる。
また昨年同様、機内清潔度に関しては、下の表のように日本、韓国、台湾の航空会社が2つずつ入るなど、アジア勢が圧倒した。
航空業界のアカデミー賞とも呼ばれるワールド・エアライン・アワードは世界的な顧客満足度調査を提供するために1999年に創立され、今回で23回を迎える。顧客への調査費用も受賞イベントもすべてSkytrax社が負担することから公平性が保たれているという。今回の調査はオンラインで2022年9月〜2023年5月に行われた。調査に使用された言語は英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、日本語、中国語、対象は325以上の航空会社、100カ国以上の利用者からの投票があった。
最新のデータインバウンド
-
2025年夏の旅行トレンド、東京・大阪が世界の旅行者を魅了。変化する出張の形 (2025.05.30)
-
サステナブル旅行を重視する意識、日本は世界より15ポイント低く ーブッキングドットコム (2025.05.26)
-
2025年4月の訪日客数、桜・イースター需要で単月過去最高を更新。400万人に迫る勢い (2025.05.22)
-
宿泊費・航空券の割安感が日本人気を後押し、2025年夏のアメリカ市場旅行トレンド調査 (2025.05.19)
-
世代で分かれる訪日行動傾向 若年層は体験や持続可能性を重視 ーDBJ・JTBF調査 (2025.05.15)
-
2025年中国人旅行トレンド 労働節に海外渡航急増、日本は安定の人気。中東関心高まる (2025.05.12)
-
サステナブルな旅、関心度は9割超。地域への配慮が新常識にー2025年ブッキング・ドットコム調査 (2025.05.08)
-
2025年2月の外国人宿泊者数1376万人。スノー需要引き続き好調。香川、福井で伸び率増 (2025.05.01)
-
訪日客が一番困ったことは? 「なし」が5割。「混雑」など新たな課題もー観光庁 (2025.04.28)