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【宿泊統計】2023年度9月の外国人延べ宿泊者数は982万人泊。2019年同月比で高知県や栃木県が好調

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観光庁が発表した9月の宿泊統計(第2次速報)によると、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比で18.9%増の982万人泊だった。また、日本人延べ宿泊者数は2019年同月と同じ4050万人泊となり、合計した延べ宿泊者数は同3.2%増の5032万人泊だった。外国人延べ宿泊者数は、8月から22万人減少したものの、2019年同月比では8月の6.4%から12.5ポイント増とさらに改善した。

また、10月(第1次速報)の外国人延べ宿泊者数は、2019年同月比で15.0%増の1180万人泊、日本人延べ宿泊者数は同3.9%増の4133万人泊、合計した全体の延べ宿泊者数は同6.2%増の5314万人泊の見込みとなった。

 

2019年比128.6%増で高知県が伸び率トップ、地方部で回復進む

都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、東京都が386万80人泊(2019年同月比66.7%増)で1位。次いで大阪府(161万5710人泊、同25.1%増)、京都府(112万4210人泊、同22.0%増)、沖縄県(42万9560人泊、同34.7%減)、北海道(40万9780人泊、同3.7%減)と続いた。沖縄と北海道の順位が入れ替わったものの、トップ5の顔ぶれは8月と同じだった。

2019年同月からの伸び率では、高知県が128.6%と突出していた。高知県は1月から7月の累計でも、東京都、栃木県に次いで2019年同期の水準を上回る数少ない地域だった。次いで栃木県で90.3%、大分県80.0%、福島県73.0%と続き、地方部での回復が進んでいることがわかった。

なお、日本人も含めた全体の延べ宿泊者数(都道府県別)は東京都が820万8220人泊(2019年同月比24.4%増)で1位。以下、大阪、北海道、京都、沖縄の順だった。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国(120万8300人泊)、2位が韓国(115万2950人泊)、3位が台湾(108万210人泊)、4位が米国(85万1730万人泊)、5位香港(47万9480人泊)となり、この上位5カ国・地域で全体の60.5%を占める。韓国と台湾の順位が入れ替わったものの、トップ5の顔ぶれは8月と同じだった。

2019年同月比では、カナダで73.4%増、シンガポール49.9%増、ドイツ45.1%増、米国43.3%増と好調だった。韓国は238.6%増だったが、これについては2019年7月以降日韓情勢により訪日を控える動きが発生し、当時は韓国からの訪日客数が大幅に落ち込んでいた点に留意したい。

▶︎国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2023年9月[第2次速報])

また、観光庁が11月10日に発表した主要旅行業者43社・グループの9月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対2019年同月比73.1%の3160億1587万円となった。

内訳をみると、海外旅行は同59.6%の1033億6506万円、国内旅行は同82.5%の1949億1845万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は同79.1%の177億3222万円だった。国内旅行と外国人旅行はともに、2019年比で8割まで回復している。

 

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