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2024年アジア太平洋地域の消費トレンド、クレカ支出の3割超が旅行費用に。ミレニアル世代の支出旺盛

2024.12.17

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アジア太平洋(APAC)地域では、旅行が年間支出の約3分の1を占める重要な消費カテゴリーであることが、プライオリティ・パスを運営するコリンソン・インターナショナルの調査で明らかになった。同社の「2024年旅行特典および顧客エンゲージメントに関するレポート」は、APAC地域14市場で、特典付きクレジットカードを所有し、過去1年間に少なくとも2回飛行機を利用した7250人を対象に実施され、旅行者の行動や嗜好を分析している。
(図版出典:COLLINSON 2024 旅行特典および顧客 エンゲージメントに関するレポート)

 

旅行特典がカード選択の決め手に、日常的なリワードよりも上位

調査では、APAC地域の旅行者の約半数が年間6回以上飛行機を利用し、その内訳は61%がレジャー、39%がビジネスであることが判明した。

また、回答者全員が少なくとも3枚の決済カードを所有し、そのうち1枚は年会費付きのクレジットカードだった。興味深いのは、女性は男性よりも多い4枚のカードを所有し、特にZ世代やベビーブーマー世代ではデビットカードを2枚保有している割合が高かったことだ。

さらに、カード選択の際にリワードや特典を比較する消費者は92%に上り、その中で旅行関連特典は最も重視される要素となっている。45%の回答者が、旅行特典がカード選択の決定的要因だと答えており、日常的なリワードや入会ボーナスを上回る結果となった。

 

旅行支出は約71万円、日常生活費に匹敵する金額に

年会費のあるクレジットカードを利用している回答者について見ると、「旅行関連、海外での支出」は4763米ドル(約71万円)で、すべての市場において最も高い支出カテゴリの一つであり、年間支出の約3分の1を占めている。これに匹敵するカテゴリーは、「食料品や小売店での買い物」といった日常生活費だけだ。

また、国・地域別での「旅行での支払い(旅行関連、海外での支出)」を見ると、特にシンガポール、香港、オーストラリアが高水準を示している。これは、富裕層が集中し、贅沢な旅行体験を好むことも影響している。日本は4529米ドル(約68万円)と地域平均に近い数値だった。

 

世代別で見る旅行支出額、ミレニアル世代の支出が旺盛

世代別では、ミレニアル世代が年間平均5201米ドル(約78万円)でリードしており、体験を重視する特性が反映されている。2025年までにAPAC地域の消費者の半数がミレニアル世代以下になると予測されており、この世代の嗜好は今後も重要視されるだろう。

なお、回答者の92%が旅行特典付きのカードを利用することで、日常支出や旅行支出が促進されると答えており、アジア太平洋の消費者においては、旅行特典が消費行動全体に与える影響が大きいことが確認された。

 

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