インバウンドニュース
六本木ヒルズでテナント向けの外国語メニュー作成研修会実施―春節に向けインフラ整備を図るー
2010.12.21
出典:やまとごころ.jp
16日、六本木ヒルズhttp://www.roppongihills.com/(森ビル株式会社)の8階応接室では、飲食店のテナントを集めた「外国語メニュー作成研修会」が行われた。東京都産業労働局観光部振興課が主催する無料の研修会で、講師を六本木ヒルズに派遣し、パソコンによるメニューの作成方法を説明し、実際に各店舗の担当者にメニュー作りに挑戦してもらう。約80店舗の飲食店のうち、半数以上のテナントが参加するという盛況ぶりだった。
六本木ヒルズの森ビル株式会社タウンマネジメント事業室の松島義尚課長は、店舗などからの現場の実感値として、中国本土からの観光客が今年に入ってから伸びているという。2003年の開業当初から継続して行なっている欧米人向けの対応のみでなく、中国本土やアジア各国からの受け入れを含めた、訪日外国人対応強化の取組みを今回開始したことがこの研修会を開催する背景にある。
もともと展望台は、東京タワーが正面に見えるなど、外国人にとり観光スポットとしての需要が高い。今後は銀聯カードの導入や免税対応をはじめ、来年春節時期には中国人観光客を対象とした、割引クーポンがダウンロードできるサイトを各テナントと連携して立ち上げるなど、物販や飲食店舗への集客を促進する。今後もFIT客がゆっくりとショッピングや飲食を楽しむ事が出来る場を提供することを目標に継続して対応を図っていくと松島課長。
11月中旬に、この研修会を飲食店に呼びかけたところ、半数以上の応募があり、期待の大きさがうかがえる。
実際に、研修を受けているスイーツ&カフェバーの「モロコバー」の店長によると、韓国人の若い女性が多く来店され、このメニューがあれば、積極的に案内できるという。
約2時間の研修では、まずパソコンに外国語フォントをダウンロードするところから始まった。メニューの作成画面にIDとパスワードを登録し、手順に従って進むと、簡単に多言語メニューが作れる。普段は、あまりパソコンを使ったことがない人も多く、ぎこちないスタートだったが、慣れるに従い、作業も早くなり、無事にメニュー作りを完成させた。講師の他にケアスタッフを数人配したことで、パソコンが苦手な方へも個々への対応ができた。
スペインバルの「タペオ」の店長は、入力画面がわかりやすかったと操作性の良さをあげた。実際に外国人が増えて、対応に困っていたそうだ。このデータをプリントアウトすれば、店舗用の多言語メニューになり、さらに東京都が運営する外国語の観光サイトにも掲載される。プロモーションにもつながるという一石二鳥のプロジェクトだ。
<研修会で講師をされた(株)生態空間研究所 代表取締役の塚田隆志氏のコメント>
「インバウンド観光においては今後、日本の多彩な食文化が大きな観光資源として成長していくと思われます。しかし、まず食べていただく(注文していただく)ためには外国語メニューを用意しなければなりません。海外の観光地でも外国語メニューが用意されている場合がありますが、日本の”おもてなしごころ”をもってすると、その外国語メニューも諸外国のものとは異なる配慮が施されたものになります。そのスタイルで、さらに簡易に外国語メニューを作成できるサイトを開設するお手伝いをさせていただきその普及に取り組んでいますので、ぜひご活用いただけましたら幸いです。”食彩の国ジパング”を、世界に向けて発信していきましょう!」
外国語メニュー作成支援Webサイト
http://menu-tokyo.jp/
<本件のお問い合わせ先>
東京都産業労働局観光部振興課 地域振興係
電話:03-5321-1111 担当:奥村
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