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楽観視できない中国からの訪日観光の復興、口コミマーティングが切り札に

2011.10.27

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出典:やまとごころ.jp

「中国人観光客を呼び戻せ ―インバウンド復興メディア戦略セミナー」が、10月26日、株式会社日本新華僑通信社の主催で、TKP東京駅八重洲カンファレンスセンターで開催した。参加は満席の80名で、やはり中国市場への関心の高さがうかがえる。アジアインバウンド観光振興会 理事・岡本立雄氏は、震災後の中国人訪日旅行の現状は、まだまだ回復にほど遠いと訴える。渡航者数という数字をみると、それなに回復したように思えるが、そこには商務と公務も含まれていて、純粋な観光目的の渡航は、対前年で30%程度だという。

それを打開できる切り札が、口コミミマーティングになると、現地のメデイァ事情に詳しい日本新華僑通信社の編集長蒋 豊氏。広告よりも信頼性が高い。また中国ではインターネットと携帯電話が広く普及し、ネット利用者は5億人を超え、携帯電話利用者は9億人に達している。新聞など既存のメデイァでは、日本の信頼性を回復させるのに、時間がかかり過ぎ、SNSが有効だと同氏。

そこで、紹介されたのが、中国No.1ソーシャルメディア「新浪微博」だ。現在、日本独占代理事業を手がけるFind Japan株式会社の代表取締役副社長・盧八味氏が登壇し、その有利性や訴求効果を解説した。まずは、日本の事業社に「新浪微博」を知ってもらうことが重要だと位置づけ、月額料金を抑えた設定。オプションで中国語翻訳サービスもあり、事業社ごとに対応してもらえる。すでに他の国では「新浪微博」を活用した展開を実施し、今後の中国へのプロモーションには、欠かせないツールとなりそうだ。

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