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春節の表参道、新旧の日本文化を外国人旅行者に提案!

2014.02.12

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出典:やまとごころ.jp

1月23 日に開始したTGSW(Tokyo Grand Shopping Week) は、地域の商業施設や外部の力を巻き込みながら、2月5日に無事終了した。参加店舗からも「売上につながった」との満足の声が主催の(振)原宿表参道欅会に寄せられた。

キャンペーンが最も盛り上がった2月1 日、2 日には、表参道ヒルズのスペースオーでは、TGSWの一環としライブステージが開催。

原宿から世界にエンターテイメントを発信するASOBISYSTEM から「Yun*chi」と「Una」の音楽ライブがあり、最終日には、定員を超える150 名の観客が集った。観客の7割以上が外国人のなか、会場は大いに盛り上がった。さらに軽快なリズムにのって袴姿のパフォーマーが、けん玉を操る。「ずーまだんけ」の二人だ。日本の伝統を新しいスタイルで発信し、外国人にもウケていた。

ステージのまわりでは、日本文化の体験をテーマとした外国人向けのワークショップが行われている。折り紙、着物、墨流し、けん玉、ふきん絵付けの5つのプログラムを外国人旅行者が楽しんだ。ここでも人気だったのが、気軽に遊べるけん玉。(社)グローバルけん玉ネットワークがサポートした。現在では海外のほうがけん玉人口が多いと言われているほど裾野が広がっている。

満足度が高かったのが着物体験。参加者にうかがうと、来日する前から、着物を試着したいと思っていたところ、無料でできると聞いて、観光予定を変更してここに来場したという。着物姿で決めのポーズで記念写真。一方、ファミリーに喜ばれたのが折り紙だ。子供たちが熱心にチャレンジして、折り鶴を完成させた。
春節をターゲットにしているとは言え、提供したプログラムの性質もあり、来場者の7割近くが欧米からの旅行者というところが特徴的だった。

同日、無料のまち歩きガイドツアーが開催。約1時間で表参道・竹下通り・ウラハラなどの原宿の定番スポットを案内しつつ、時折、個人では道に迷ってしまいそうな路地裏も英語で案内する。ラフォーレ原宿の地下1.5 階にあるゴスロリ専門店では、ゴスロリを着飾った店員さんと一緒に写真を撮って原宿らしさを楽しんだ。 コース設定と当日の案内は、(NPO)東京シティガイドクラブのサポートによるものだ。2日の最終回には定員10名のところ19名の申込みがあり、急遽、ガイド3名体制でツアーを催行した。

昨年同時期に実施したTokyo Fan Weekよりも内容もさることながら、街を上げての受入れムードが格段に向上している印象を受けた。全国のインバウンドの取組みの中でも、商店街が継続実施する数少ない事例であり、今後の取組みにも大いに期待したいところだ。

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