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岡山のきびだんごがハラル認証取得で、お土産需要に対応

2015.01.19

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出典:やまとごころ.jp

昨年12月22日に、安政3年(西暦 1856年)創業のきびだんごの老舗、株式会社廣榮堂が、ハラル認証を取得した。宗教法人日本イスラーム文化センターによって認証手続きが行われた。1月24日より、岡山県内の主要販売店にて、ハラル認証マーク入りのきびだんごが順次投入されていく。

岡山県に外国人観光客が増えていて、お土産としてのきびだんごは、売り上げを伸ばしている。さらにASEANのイスラム教徒への対応も注力することにした。ASEANからは、訪日観光客が毎年30%以上の伸びを示しているからだ。また、昨年の免税枠拡大によりお菓子類も対象商品になり、まとめ買い需要も高まっているという。

ハラル認証商品は、元祖きびだんご、黒糖きびだんご、海塩入りきびだんご、白桃きびだんご、きなこきびだんご、玄米きびだんご、紅白きびだんご、むかし吉備団子の8種類。

きびだんごの原材料は、きび、黒糖、海塩、小麦粉で、ハラル対応に適している。成分表示は、外国人観光客には、理解できないため、ハラル認証シールが重要となる。ひと目でハラルだとわかり、安心して購入できるのだ。

同社が扱う他の和菓子商品は、醤油を使用するものもある。しかしきびだんごの製造とフロアが分かれているため、問題なく1回の検査をクリアーできた。そのため、製造における投資もほとんどかからなかったという。人材については、会社内にハラルのプロジェクトチームを立ち上げ、ハラルについて専門知識を学んだ。

今後の販売チャネルは、岡山だけでなく全国の空港や駅、高速道路のサービスエリア、そして商業施設、百貨店の免税品コーナーなどでも販売する予定だ。

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